中小企業が発展するために最も重要なテーマは「組織化」です。
私たちがこのテーマに気づいたのは、10年ほど前。
企業が最速で発展するためには「組織化」が欠かせないのです。
なぜ『組織化』が重要なテーマなのか。
多くの場合、創業期は社長が一人。そして、仕事に邁進しながら、会社の基礎となる部分を確立していくのです。つまり、「会社=社長」のように、社長の持っているノウハウや積み上げてきた想いが会社を支えているわけです。
そして、「売れるしくみ」が確立すれば、さらに事業を前進させるべく、人材を増やし、戦力として育てていく必要が出てきます。
その際に、会社の基礎となる部分は、社長自身なわけですから、社員にノウハウや想いを伝えるのは社長しかいないのです。けれど、このころの社長は、とにかく忙しい。分かっているけど、手が回らない。そして、社長がいつまでも現場の指揮を直接とっているようでは、社長の代わりに指示を飛ばせる社員は育たない。そんな企業をたくさん見てきました。
だからこそ、社長の想いを効率的に伝え、会社としての価値観を共有する会社のシステム『組織化』が必要だと考えたわけです。
社長の一番の仕事は会社の将来を考えることです。
現場を任せられなければ、それは実現しません。
それを実現するためには人事評価制度だと思ったわけですが、それはなぜか?
人事評価制度は以下のようなことができるからです。
○社長のノウハウや想いを項目に落とし込み、伝えることができる。
○1年の中で定期的に会社の理念や想いを確認する機会ができる。
制度化されれば忙しい社長も優先して時間が確保できる。
それでは、それを制度として入れてもらうには、どんな評価制度を薦めたいか。
20年近くに渡る中小企業様のコンサルティングサポートの中で、中小企業の経営者の方々が社員の教育や組織化でどんなことに困っているかは明らかでした。
その悩みに照らし合わせると、書籍などで見ることのできる大手企業向けの評価制度や、労務系、人事系の人件費削減型の評価制度は、適さないのです。
経営者の方々が、評価をして、社員に本当に伝えたいことが言語化されていないことが適さない一番の要因です。
そこで、我々は、日常的な言葉で、社会人の評価されるべき姿を洗い出していきました。言語学者の方の力も借りて、出来上がった項目は3500項目。
その評価項目を使用しながら、評価会議や評価者の育成のサポートをしていきました。オリジナルの包括的な人事評価制度です。
しかし、ここでも課題にぶつかりました。
3500項目の評価制度を運用していくパワーは巨大です。包括的な人事評価制度の維持コストもリーズナブルとは言い難いものでした。
そこで、初めて中小企業が評価制度を「運用」していくことの大変さに気づいたのです。
中小企業が運用をしていく大変さの原因はいくつかあります。
○業務兼務、限られたマンパワーの中で、運用していかなくてはいけないこと
○コスト面の壁がとても高いこと
さらに、評価制度の効果が数字などの目に見えて現れにくいことがさらに導入のハードルを上げていました。
時はすでに、右肩下がりの経済状況であり、中小企業にとっては苦難の時代は始まっています。
簡単に給料を上げることはできない。
けれども、会社のために人材育成をしていかなくてはいけない。
その人材育成も社長が担わざるを得ない現状。
社長には経営の仕事に専念して、高い目標を達成してほしい。
逆に言えば、今、脆弱な組織を強固にしていくことが息の長い力強い経営に繋がっていくと思うのです。
だからこそ、せめて、運用しやすいシステムを提供して、もっとこの制度を中小企業の方々に活用してほしいと考えたのです。継続的に続けやすい制度システムにすることで、長い目でみた効果を実感してほしい、それがこの商品の出発地点です。
私たちもこれまで10年近くの企業への評価制度の導入サポートを通して、業種業界問わず、ニーズの高い項目があることが分かってきていました。
項目を厳選することで、商品自体もブラッシュアップし、、導入・運用のコストや負荷が少なく、評価制度をやりたいと思った会社が少しでも挑戦しやすいようにしました。ある程度のカスタマイズが可能にしてあるので、通常かかりがちな余分な費用も抑えられます。
大きくなってきた組織のコミュニケーションツールとして、
会社の想いを伝えるものとして、どんどん活用していただきたい。
こんな思いの詰まった商品ですので、ぜひ、一度、制度とASPシステムをご覧いただければと思います。