≫ HR Journal TOP

『井上健一郎が考える「対話論」その1』~HR Journal vol.124~

2019年12月10日


おはようございます。

人事評価システム「明快」事務局です。

 

本日から、最近少しブームのように使われている

【対話】をテーマに、お話を進めていきます。

 

しかし、ブーム的に使われている

「対話」という言葉の意味が誤解されている?!

と、違和感を感じていらっしゃる井上先生。

 

「本来、対話とはヘビーなものだ。」とおっしゃっています。

 

それは、組織内の【差異】の部分を埋めて【共通】する部分も

考えて、概念をつくることが大事だからなのだとか…。

 

今回は、対話についての概念なので少し難しいかもしれません。

噛み締めながら読んでくださいね(笑)

 

本日も井上ワールドを、たっぷりとお楽しみください。

HR Journalの目次からスタートです!

 

【今週の目次】

1. HRトピック:『井上健一郎が考える「対話論」その1』

2. HRニュース:『オフィス内の「禁煙」実態調査について』

3. ポッドキャスト番組

4. セミナー情報

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

1.HRトピック:

『井上健一郎が考える「対話論」その1』

talk:井上 健一郎

 

———————————————

【対話】を正しく捉えているか?

———————————————

 

組織には【概念をつくる】ことがすごく大事なポイントだと、

改めて思います。

 

そして、【概念をつくる】ためには【対話】を

しなければいけないのですが、

最近【対話】の意味を誤解されている気がします。

 

「対話」…穏やかな雰囲気を感じませんか?

 

「今日は天気がいいですね。」

「そうですね、気持ち良いですね。」

 

これは「対話」ではなく「会話」です。

対話とは、もっとヘビーなものですよ!

 

———————————————

なぜ【対話】はヘビーなのか?

———————————————

 

組織内には、全ての部署に【共通】する部分と

部署ごとに異なる【差異】の部分があります。

 

営業部(A)と製造部(B)の円があるとします。

(A)と(B)が重なる部分は【共通】、

それ以外の部分は【差異】です。

 

【共通】の部分が大きければ大きい程、コミュニケーションが

良く取れているということになります。

 

しかし【差異】の部分は、それぞれの立場がつくった概念。

 

営業部(A)の概念は、営業の哲学や鉄則から

製造部(B)の概念は、製造の哲学や鉄則からできています。

 

その食い違いが【差異】なので、【共通】の概念に

たどり着くためには、【差異】を埋めていかなければなりません。

 

この【差異】を埋めるものも対話であって、概念の違うもの同士を

共通概念にたどり着かせるためには、ものすごくエネルギーが必要なことです。

 

なので、対話はヘビーなのです!

 

———————————————

【対話】のアプローチ方法

———————————————

 

組織に【概念をつくる】時は

「演繹法」と「帰納法」の考え方に似ています。

 

組織図を思い浮かべてください。

 

営業部と製造部が並んでいて、その上に営業と製造を

束ねる社長がいます。

 

社長が「我が社とは」という概念を持つと、下りてきた

その概念をもとに、営業と製造のそれぞれが、各々の概念をつくります。

 

会社の概念がこう…「だとしたら?」という発想。

これは、「演繹的な概念づくり」です。

 

さらに、営業と製造のそれぞれがつくった概念から、

社長が下位層で起こっている現象を捉え概念をつくる。

これは、「帰納的な概念づくり」です。

 

この両方からアプローチをしないと【共通】は生まれません。

 

———————————————

【共通】の上にあるもの!

———————————————

 

【共通】の上位にあるものは、(組織の)目的という概念です。

 

なので、まずは社長が「上位概念=目的」を語らなければダメですよね。

 

組織マネジメントの中では、社長は必ず概念を語ること。

 

語らなければ、差異は埋まらないまま、対立がそのままに

なってしまいますから。

 

私の考える対話論、続きはまた来週!

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

2.HRニュース:

『オフィス内の「禁煙」実態調査について』

talk:社会保険労務士・上村 和弘

 

———————————————

68%の企業が社内禁煙への取組を実施

———————————————

 

昨今では【禁煙】の流れが職場にも広がっていますね。

 

本日は、エン・ジャパンが実施した「オフィスでの禁煙」についての

調査結果(回答数517社)を、ご紹介をしたいと思います。

 

調査によると、社内の禁煙に取り組んでいるという会社が68%でした。

 

企業規模別では「1000名以上」が78%になり、

企業規模が大きくなるにつれ、禁煙に取り組む企業が増加しているようです。

 

禁煙の取り組み内容については、以下の通りで

す。

 

・「就業時間中(お昼休みを除く)の禁煙」…34%

・「ポスター・リーフレットによる情報提供・啓発」…22%

・「健康教育・健康指導(講習会)の実施」…12%

・「産業医による禁煙指導」…11%

・「就業時間中の喫煙回数の制限」…11%

 

就業時間中の禁煙は、喫煙者から反発が起こりそうですが、

喫煙しない方との公平という観点では、重要な取り組みと

いえるのではないでしょうか。

 

また、社内の禁煙に取り組んでいないと回答した企業の理由上位は、

以下の通りです。

 

・「経営者や経営層が喫煙者」…36%

・「喫煙者の理解が得られない」…29%

・「必要性を感じない」…25%

 

経営者自らが率先垂範し、禁煙に取り組む時代になりつつあるのかも

しれませんね。

 

参考リンク:エン・ジャパン

「「オフィスでの禁煙」実態調査」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/12951

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

  1. ポッドキャスト番組

 

【人事】

井上健一郎の『組織マネジメント研究所』

第241回「質問:部下への「優しさ」と「厳しさ」のバランスとは?」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/22951

 

【労務】

向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』

第226回「質問:高めの顧問料をもらうことに罪悪感を感じます…」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/32951

 

【コーチング】

秋山ジョー賢司の『稼ぐ社長のマインドセット』

第230回「質問:受容・同調・共感の違いは?」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/42951

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

  1. セミナー情報

 

——————————————–

『INNER DIVING アカデミア』

講師:秋山ジョー賢司

——————————————–

 

あなたは自信をもってリーダーとしてのビジョンを掲げていますか?

 

時代の大きな変化と共に、組織のあり方も目まぐるしく変化しています。

 

戦力となる人材と共に、成長していくためには、ビジョンが不可欠。

 

そして、自分自身の成長が必須条件です。

 

部下や社員のマネジメントが上手くいかない…

目の前の壁を越えられない…

社会のために、自分の力を最大限発揮したい…

 

なかなか目の前の壁を越えられないのなら、今の常識や信念が邪魔をしている

可能性があるのです。

 

経営者、ビジネスリーダーのための学びの場にて、ぜひヒントをつかみに来てください!

お申込み、お待ちしております!

 

——————————————–

【開催日時】

2019年12月11日(水)18:00~20:00(開場17:45)

【場所】神保町近辺

【金額】6,000円(ビジター)

3,000円(会員) ※当日現金払い

【定員】30名限定(先着順)

 

★詳細・お申し込みはこちら

>>>http://jujube-ex.jp/Lcc769/52951

——————————————–

 

■『HR Journal』への質問はこちらにお寄せください。

meikai@jinji-hyouka.com

 

■『HR Journal』バックナンバーはこちら

http://jujube-ex.jp/Lcc769/62951

 

——————————————–

▼『HR Journal』

このメールは、究和エンタープライズコンコード株式会社によるメールマガジンです。


TOPへ戻る