『段階を追ってみる【対話】とその最終目標!』~HR Journal vol.81~
2019年1月22日
おはようございます。
人事評価システム「明快」事務局です。
さて、これまでに井上先生は組織には【対話】が必要だ、
というお話を何度もしてくださいました。
それだけ大切なことだということですね。
そして、これからの組織を考える時もやっぱり対話が必要だ、と井上先生。
今回は丁寧に、関係の質を良い方向に導く対話のあり方を、
段階を追ってお話ししてくださいます。
それでは、井上ワールドを存分にお楽しみください。
まずは、今週のHR Journalの目次です!
【今週の目次】
1. HRトピック:『段階を追ってみる【対話】とその最終目標!』
2. HRニュース:『同一労働同一賃金について』
3. ポッドキャスト番組
4. セミナー情報
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1.HRトピック:
『段階を追ってみる【対話】とその最終目標!』
talk:井上 健一郎
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【対話】とは、何のために必要?
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今回からは、これからの組織に必要なものは一体何か?という
大きなテーマで考えてみたいと思います。
中でも今日お話ししたいのは、
「【対話】の最終目標は何かを【形成】することだ」ということです。
対話には、次のような段階があります。
step(1)表層
初期の対話は、表層的で傍観的。
「こんなことがありましたよ。」
「あ、そうなんですか。」
「私たちはこうでした。」
こんな事実情報が中心です。
でも、相手と共通のテーマについて語り始めると、
違うスタンスが見えてきて共通と差異の部分が出てきます。
ところが、この初期の対話だと差異の部分に突っ込んでいかない。
「へえ、そういう見方もあるんですね。」
と、言葉の中には感情が動いていません。
ただ、次の段階にいくと差異に対して
「それは違うよね?」
と、苛立ちみたいな感情が起こるんですよ。
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相手にどうして苛立つのか?
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step(2)探索
「それは違うよね?」と言うように、突っ込んだ対立の状態になったら、
それは【探索】という領域に入っています。
「何でそんなこと言ってるの?」
と、発言の背景に迫ろうとするのです。
つまり、言葉の裏にまわりこんでその真意を探ろうとする。
お互いに探り合うことができるわけだから、この段階に入れたら、関係の質は良いと言えます。
逆に、初期段階のように対立が起きていなくても表層的なら、関係の質は良いとは言えません。
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関係が悪くても苛立つ場合は?
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ちなみに、関係の質が悪くても差異からの対立は起こりやすいです。
関係の質が良いのか悪いのか、それを見分けるのが【探索】なのです。
探索に入ると裏にある意味に目を向けるということだから、ちょっと意識して相手を考えます。
つまり、相手の立場を考えていないと起こらないこと。
良い関係じゃないとできないことなのです。
step(3)形成
そして、探索の次の段階になると、新しく何かが【形成】されます。
この段階の対話は「あなたが言っているのはこういうこと?だとしたら?」と発展していく感じ。
言葉の背景に隠れていたものを探索して、
表面化させることによって、新しいものを生み出す瞬間が生まれます。
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対話の流れをつくるために必要なもの!
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対話を【形成】の段階に発展させるには、
何かを生もうとする努力や相手を尊重する気持ちが必要です。
表層的なところから差異を見つけ、探索し、新しい考えを形成する。
これが対話の1番の目的。そして、この流れをつくるために
【ファシリテーター】が必要なのです。
次回は、この対話から【プロジェクト】に発展するまでの流れを解説していきます。
どうぞお楽しみに!
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2.HRニュース:
『同一労働同一賃金について』
talk:社会保険労務士・上村 和弘
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同一労働同一賃金対応のための手順書が厚労省より公開!
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昨年末に、同一労働同一賃金のガイドラインが正式に公開されました。
しかし、実務をどのように進めれば良いか分からない人が多数ではないかと思います。
そこで、厚生労働省より
「パートタイム・有期雇用労働法対応のための取組手順書」
が公開されましたので、今回ご紹介します。
この手順書では、同一労働同一賃金を考える事例がマンガでも掲載しており、
中身は同一労働同一賃金への取組み手順について、具体的事例を盛り込みながら解説しています。
特に手当についての考え方など、記載をしながら整理できる内容となっております。
大企業の法施行は2020年4月1日、中小企業の法施行は2021年4月1日となっており、
時間があるように見えますが、制度の整備には多くの時間が必要となります。
こちらのパンフレットをぜひ一読ください。
対応を整理してみてはいかがでしょうか。
参考リンク:
厚生労働省「同一労働同一賃金特集ページ」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/12521
http://jujube-ex.jp/Lcc769/22521
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- ポッドキャスト番組
【人事】
井上健一郎の『組織マネジメント研究所』
第195回「質問:海外販社の親会社が変わり、従来とは異なったバイアスが・・・ 」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/32521
【労務】
向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
第180回「質問:日本のすべての会社が労働法の法令遵守できたら、どのような社会が出来上がると思いますか? 」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/42521
【コーチング】
秋山ジョー賢司の『稼ぐ社長のマインドセット』
第184回「質問:「やりたいこと」と「できる」こと、どちらを優先すべきか? 」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/52521
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- セミナー情報
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【1】『CKP経営大学校 -組織マネジメント編-』
講師:井上健一郎、秋山ジョー賢司
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強い組織になるためには、組織構築が必須条件となります。
社長がトップ営業であり、マネジメントも行っている。
現場を任せられるナンバー2が育たない。
リーダーとして、チーム形成が上手くできない。
強い組織ほど柔軟に、かつ正確に状況を判断し動いていきます。
そのためには、リーダーという存在が必要不可欠。
では、今の時代のリーダーは何をするべきなのか?
どうすれば人を動かすことができ、組織としての一体感が生まれるのか。
その答えは、「柔軟性」と「再現性」のバランスです。
経営者目線と社員目線の両側面から学べる講義をお届けいたします。
毎月1テーマ。
組織マネジメントの極意を、ぜひ学びに来てくださいね。
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【開催日程】
2019年 2月 8日 (金) 15:00~18:00(開場14:45)
【参加費用】1回 8,000円(税込・当日現金払い)
※第2部会費:4,000円(税込・当日現金払い)
★詳細・お申し込みはこちら
>>> http://jujube-ex.jp/Lcc769/62521
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【2】『マインドセットセミナー』
講師:秋山ジョー賢司
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上場企業から中小企業までエグゼクティブ・コーチングトレーナーとして
人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司氏。
自分の常識や信念を、強く持ち続けているだけでは超えたい壁は越えられません。
今持っている常識や信念が邪魔をしている可能性があるのです。
あなたが目の前の壁を越えたいのになかなか越えられないとしたなら、
ぜひ一度、そのヒントをつかみに来てください!
これまでのセミナーで参加者の3人に1人の経営者が一足先に、
次のステップに進むことを決断しています。
定員5名です。
ぜひ、お早めにお申し込みください!
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【開催日程】
2019年 1月24日 (木) 18:00~20:00(開場17:45~)
【参加費用】3,000円
【定員】5名(先着順)
★詳細・お申し込みはこちら
>>>http://jujube-ex.jp/Lcc769/72521
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