『素晴らしかった「社員会」という経営者の哲学』~HR Journal vol.80~
2019年1月15日
おはようございます。
人事評価システム「明快」事務局です。
今回は、井上先生が会社にお勤めだった頃に経験した
「社員会」のお話から導かれる面白い話題。
過去にも何度か経験談をお届けしてきましたが、井上先生はかつて、
音楽業界の何千人という社員がいる大企業で働いておられました。
社員会は、その何千人という社員をひとつにまとめる場だったそうです。
その代表を任されていたという井上先生!
通常業務とは違う役割を経験することで、違う視点から会社を捉えることができたとか。
そして社員会は、経営者の思いが込められた哲学だったというのです!
では、今週もHRジャーナル、スタートです!
井上ワールドを存分にお楽しみください。
まずは、今週のHR Journalの目次です!
【今週の目次】
1. HRトピック:『素晴らしかった「社員会」という経営者の哲学』
2. HRニュース:『労災が発生した時の書類対応とは?』
3. ポッドキャスト番組
4. セミナー情報
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1.HRトピック:
『素晴らしかった「社員会」という経営者の哲学』
talk:井上 健一郎
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井上が経験した「全体のために動く」役割
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私が勤めていた会社には「社員会」というものがあって、
その代表を任されていたことがあります。
社員会とは、読んで字の如く「社員のための会」。
その代表は、経営者と直接話をしたり、
イベントを仕切ったりするのですが、実は業務とは全然関係がないこと。
でも、違う視点で会社が見えるのです。
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社員会とはどんなことをするのか?
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例えば、社員会の代表は人事異動、昇給、年度替わりなどのタイミングで、
会社がどう考えているのかヒアリングし、社員の代表としてどう思うかを伝えます。
労働争議はしないけど、社員から「こんな声が挙がっています」
と経営者に社員感情を伝えるのです。
そのために、代表はいろいろな人の意見を集めなければならない。
その過程でいろいろなセクションのことが分かります。
経営者にそれを伝える時の主語は代表である「私」ではなくて【我々】。
そう、【WE】の視点が持てるようになります。
またある時は、セクション対抗のバンド合戦を開催したり、
クリスマス大パーティーと称し1000人くらいが参加してゲームをしたり、
社員旅行を企画したり…と、いろいろなことをしました。
社員会の代表は、社員イベントの主催者でもあります。
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経営者は社員会をなぜつくったのか?
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真面目なことからイベントまで。
仕事とは別で、社員が集う場をつくったり、
社員がより健康的に過ごせることを考えたり…
社員会の内容は何でもいいのです。
ただし、労働組合ではありません。
なぜなら、経営者と労働者が対立するのではなく、
社員の気持ちをまとめる場だからです。
社員会を発足させた社長は、本当に社員会を尊重してくれていました。
代表の私に礼儀を持って接してくれたり、新しいことを始める時は、
考えていることをきちんと話してくれました。
皆さん、もうお気付きですか?
この社員会も【経営者の哲学】なのです。
社長が社員会に込めた哲学は、
【事業を拡大して会社は多角化しているけど、社員はひとつ。社員会は、全社員を束ねる軸なのだ】と。
そういう哲学を持っていたのです。
冒頭でも言いましたが、社員会の代表を務めるということは、
通常の業務外のことをするということ。
なので、職場に戻ると「社員会のためにそんなに時間を使って…」
と皮肉っぽく言う上司もいます。
でも、社長が哲学として語ってくれているから「しょうがないな」で収まるわけです。
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【哲学】を持てる経営者であれ!
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トップに立つ人間は、勉強してほしい。
いろいろなものを学び【自分なりの哲学】をつくってほしい。
自分勝手につくる哲学は幼稚です。いろいろな書物を読み、
トレンドと言われる組織論もしっかり勉強した上で、自分の組織をどうしたいか?
このように哲学を築き上げることが大事だと思います。
次回からは、これからの組織には一体何が必要なのか、一緒に考えていきたいと思います。
どうぞお付き合いください!
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2.HRニュース:
『労災が発生した時の書類対応とは?』
talk:社会保険労務士・上村 和弘
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労働者死傷病報告の様式が改正されました。
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残念ながら労災が発生した場合に、労働基準監督署へ提出する書類があります。
「労働者死傷病報告(様式第23号)」です。
昨今、外国人労働者数が増加した事もあり、
外国人労働者に係る労働災害の正確な把握が求められるようになりました。
労働政策審議会による「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」
についての答申を受け、2019年1月8日より「労働者死傷病報告の様式」が改正されています。
今回、労働者死傷病報告(様式第23号)に
国籍・地域及び在留資格を記入する欄を設けると共に、
職員記入欄、備考等について所要の改正が行われました。
なお、特別永住者、在留資格「公用」・「外交」の者については、
国籍・地域及び在留資格を記入する必要はありません。
あまり作成する事はない書類ではありますが、労災が発生した際には、
新しい様式をしっかり使うように気をつけて下さいね。
参考リンク:厚生労働省
「「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」の諮問と答申」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/12511
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- ポッドキャスト番組
【人事】
井上健一郎の『組織マネジメント研究所』
第194回「質問:芸能界のタレントマネジメントと組織マネジメントの違いとは? 」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/22511
【労務】
向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
第179回「質問:能力不足の社員を退職勧奨するためには? 」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/32511
【コーチング】
秋山ジョー賢司の『稼ぐ社長のマインドセット』
第183回「質問:プライベートのアウトカムを、仕事に活かす方法は?」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/42511
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- セミナー情報
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【1】『CKP経営大学校 -組織マネジメント編-』
講師:井上健一郎、秋山ジョー賢司
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強い組織になるためには、組織構築が必須条件となります。
社長がトップ営業であり、マネジメントも行っている。
現場を任せられるナンバー2が育たない。
リーダーとして、チーム形成が上手くできない。
強い組織ほど柔軟に、かつ正確に状況を判断し動いていきます。
そのためには、リーダーという存在が必要不可欠。
では、今の時代のリーダーは何をするべきなのか?
どうすれば人を動かすことができ、組織としての一体感が生まれるのか。
その答えは、「柔軟性」と「再現性」のバランスです。
経営者目線と社員目線の両側面から学べる講義をお届けいたします。
毎月1テーマ。
組織マネジメントの極意を、ぜひ学びに来てくださいね。
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【開催日程】
2019年 2月 8日 (金) 15:00~18:00(開場14:45)
【参加費用】1回 8,000円(税込・当日現金払い)
※第2部会費:4,000円(税込・当日現金払い)
★詳細・お申し込みはこちら
>>> http://jujube-ex.jp/Lcc769/52511
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【2】『マインドセットセミナー』
講師:秋山ジョー賢司
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上場企業から中小企業までエグゼクティブ・コーチングトレーナーとして
人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司氏。
自分の常識や信念を、強く持ち続けているだけでは超えたい壁は越えられません。
今持っている常識や信念が邪魔をしている可能性があるのです。
あなたが目の前の壁を越えたいのになかなか越えられないとしたなら、
ぜひ一度、そのヒントをつかみに来てください!
これまでのセミナーで参加者の3人に1人の経営者が一足先に、
次のステップに進むことを決断しています。
定員5名です。
ぜひ、お早めにお申し込みください!
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【開催日程】
2019年 1月24日 (木) 18:00~20:00(開場17:45~)
【参加費用】3,000円
【定員】5名(先着順)
★詳細・お申し込みはこちら
>>>http://jujube-ex.jp/Lcc769/62511
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