『井上健一郎が思う【組織の哲学】』~HR Journal vol.77~
2018年12月18日
おはようございます。
人事評価システム「明快」事務局です。
今年も残すところ2週間。
そんな今、井上先生がテーマにあげるのは組織の哲学について。
哲学って、ちょっと抽象的なイメージがあって
苦手意識を持っている人もいるかもしれません。
しかし、哲学とは組織が大切にすべき底辺の部分。
それぞれが「何を大切にするか」をまずは考えてみてと、
井上先生はアドバイスくださっています。
今週も、井上ワールドを存分にお楽しみください!
まずは、今週のHR Journalの目次です。
【今週の目次】
1. HRトピック:『井上健一郎が思う【組織】の哲学』
2. HRニュース:『組織活力とマネジメント意識調査』
3. ポッドキャスト番組
4. セミナー情報
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1.HRトピック:
『井上健一郎が思う【組織の哲学】』
talk:井上 健一郎
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おすすめの本、あります!
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私はいろいろな本を読みます。
最近は『組織開発の探求』という中原淳さんと中村和彦さんの共著を読んでいます。
これがすごく良くできた本で、組織開発について分かりやすく話してくれています。
何が良いかと言うと、組織開発という理論が生まれるまでの歴史的な背景や、
何から何まで全部体系立てて説明してくれているんです。
なかでも、私の印象に残ったのは「組織の底辺になるのは【哲学】だ」
というところです。
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組織に大切な哲学とは?
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組織にとっての哲学は、パソコンやスマホで言えばOSにあたるもの。
その上に手法、アプリケーションが乗ります。
なので、OSの部分をどう設定するのかがすごく大事なのですが、
経営者のみなさんはそこの部分は定まっていますか?
私が思う組織にとっての大事な哲学は
(1)仕事は自己と他者の間で進めていくもの
(2)セルフマネジメントが必要
(3)共通と差異を認識し、まぜる
この3つです。これがなくても成立する組織もあるので、
それぞれの組織が、何を大切にするかがまずは大事だと思っています。
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OS=哲学が定まったら、次に大事なのは?
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「OS=哲学」と言うベースができて、その上に「アプリケーション=手法」
が乗るわけですが、手法として私が大切だと思うのは【対話】。
盛んになっている「1on1」も対話ですね。
今、世の中はテキスト文化になっています。
文字でやりとりをするメールやチャット、目からしか情報が入らない文化が広まっています。
ところが対話をすると、目からも耳からも情報が入る。
なおかつ目からは、表情という情報も入る。
つまり、入ってくる情報が多いのです。
対話で相手に送り届けられる情報、そして相手から得られる情報量は、
メールやチャットでは絶対に再現できません。
だから、対話がすごく重要なのです。
自分を通じ、自己の表現方法の全てを通して
相手に何かを伝えるという事が、対話の大切なところ。
逆に、自分の五感全てを通して、相手を感じ取ってあげることも大切です。
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最も高度な【対話】とは?
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ちなみに、最高の対話とは
「陰な部分」、「違和感がある部分」
にもちゃんと触れられることだと思うんです。高度ですが!
「私は違うと思う」
「あなたがそう言うと、こう感じてしまう」
「その言い方、私はイライラします」
など、そこまで言えたら最高ですね。
それはある意味、ケンカっぽいかもしれない。
冒頭で紹介した『組織開発の探求』では「ガチ対話」と書いていました。
そういう場面になった時、ぷいっとそっぽを向くのではなく
「何があったんだろう」とお互いが相手を意識し合う他者視点が、やはり大事になってきます。
それは、組織において大切な哲学の1つだと思います。
次回は、この【哲学】についてもう少し深くお話をしていきます。
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2.HRニュース:
『組織活力とマネジメント意識調査』
talk:社会保険労務士・上村 和弘
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部下に身に付けてほしい能力・資質とは?
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皆さんは、自分がマネジメントをしている部・課は活気があると回答出来ますか?
今回は、一般社団法人日本能率協会が全国の部課長400人を対象に、
組織の活力向上に向けた取組み意識に関するアンケートを紹介します。
それによれば、自身がマネジメントしている部・課について、
71.8%が「活気がある」と回答しています。
また、この調査では
「より良いマネジメントをするために、部下に身に付けてほしい能力・資質」
について、以下の通りとなりました。
・40.3% チャレンジ精神
・37.8% 積極性・主体性
・26.0% コミュニケーション力
・24.3% 創造力
・24.0% 協調性
上記の結果から、全体では
「チャレンジ精神」が40.3%でもっとも多く、
次いで「積極性・主体性」が37.8%となっています。
部下には指示されたことだけでなく、新たな業務に積極的に取り組んで欲しい
という、上司の悩みが伝わってきますね。
評価に関する会議でもよく部下に関するコメントとして出てきます。
御社の人事制度や研修・教育システムは
上記の能力を習得するように構成されていますか?
一度チェックをしてみてください。
参考リンク:
日本能率協会『部課長400人アンケート「組織活力とマネジメント意識調査」結果』
http://jujube-ex.jp/Lcc769/12481
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- ポッドキャスト番組
【人事】
井上健一郎の『組織マネジメント研究所』
第190回「質問:部下に「どうすれば良いと思う?」
と何度問いかけても、自分で考えようとしません・・・」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/22481
【労務】
向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
第175回「「向井蘭ガイドライン」!?
~同一労働同一賃金における非正規社員の取り扱い方法~ 」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/32481
【コーチング】
秋山ジョー賢司の『稼ぐ社長のマインドセット』
第179回「質問:「気」とは何でしょうか?」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/42481
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- セミナー情報
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【1】『CKP経営大学校 -組織マネジメント編-』
講師:井上健一郎、秋山ジョー賢司
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強い組織になるためには、組織構築が必須条件となります。
社長がトップ営業であり、マネジメントも行っている。
現場を任せられるナンバー2が育たない。
リーダーとして、チーム形成が上手くできない。
強い組織ほど柔軟に、かつ正確に状況を判断し動いていきます。
そのためには、リーダーという存在が必要不可欠。
では、今の時代のリーダーは何をするべきなのか?
どうすれば人を動かすことができ、組織としての一体感が生まれるのか。
その答えは、「柔軟性」と「再現性」のバランスです。
経営者目線と社員目線の両側面から学べる講義をお届けいたします。
毎月1テーマ。
組織マネジメントの極意を、ぜひ学びに来てくださいね。
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【開催日程】
2019年 1月 16日 (水) 15:00~18:00(開場14:45)
【参加費用】1回 8,000円(税込・当日現金払い)
※第2部会費:1,500円(税込・当日現金払い)
★詳細・お申し込みはこちら
>>> http://jujube-ex.jp/Lcc769/52481
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【2】『マインドセットセミナー』
講師:秋山ジョー賢司
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上場企業から中小企業までエグゼクティブ・コーチングトレーナーとして
人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司氏。
自分の常識や信念を、強く持ち続けているだけでは超えたい壁は越えられません。
今持っている常識や信念が邪魔をしている可能性があるのです。
あなたが目の前の壁を越えたいのになかなか越えられないとしたなら、
ぜひ一度、そのヒントをつかみに来てください!
これまでのセミナーで参加者の3人に1人の経営者が一足先に、
次のステップに進むことを決断しています。
定員5名です。
ぜひ、お早めにお申し込みください!
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【開催日程】
2019年 1月24日 (木) 18:00~20:00(開場17:45~)
【参加費用】3,000円
【定員】5名(先着順)
★詳細・お申し込みはこちら
>>>http://jujube-ex.jp/Lcc769/62481
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