『【導く】ときは、物事の主人公にさせない!』~HR Journal vol.58~
2018年7月24日
おはようございます。
人事評価システム「明快」事務局です。
さて、今回のHR Topicのテーマは、
「【導く】ときは、物事の主人公にさせない!」です。
教える段階から、導く段階へ移行したとき
やはり、導かれる側にも失敗はあります。
そのとき、導く側は
「Let’s」「We」を意識した言葉をかけてあげると
効果的だと、井上先生はおっしゃっています。
一緒にやってみようよ!
とか、または疑問系、感想系の言葉が
相手を導くカギ。
そうすることで
起こっていることを客観的に見られるのだとか・・・
言葉かけひとつでグンと成長しそうですね!
今週も、井上ワールドをどうぞお楽しみください。
まずは、今週のHR Journalの目次です!
【今週の目次】
1. HRトピック:『【導く】ときは、物事の主人公にさせない!』
2. HRニュース:『過労死等の労災補償状況』
3. ポッドキャスト番組
4. セミナー情報
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1.HRトピック:
『【導く】ときは、物事の主人公にさせない!』
talk:井上 健一郎
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【教える】【導く】【任せる】は混在していい?
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仕事の難易度によって
あるものは【教える】段階、
あるものは【導く】段階、という風に
【教える】と【導く】は混在します。
さらに
【任せる】段階も混在してもいいんです。
小さなセクションでも、
任された本人は無意識のうちに
有能感、自己裁量感を感じられるので
任せられるものがあるのは大事なことです。
だから、【教える】段階から
とっとと【導く】に移った方がいいし
とっとと【任せる】ほうがいい。
どれだけのことを任せられるようになるか。
それが、指導する側のテーマですね。
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【導く】ときのポイントとは?
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【教える】段階では
相手の状況を知ることがポイントでした。
では、【導く】段階で大切なことは?
それは
本人を【客観的にさせる】ということ。
起こっている物事に対して
客観的な立場で
考えられるようにしてあげることです。
何かが起こったとき。
「どうしてそんなことをしたの?」
と問うと
本人は物事の主人公になってしまいます。
主人公と話をしちゃうので
本人は言い訳モードになり
思考が停止してしまいます。
これが多くの場合。
そうではなくて
本人を物事から切り離すんです。
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導く側のどんな言葉遣いが効果的?!
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そのためには
「何があったんだろう? 教えてくれる?」
「それって何か違和感を覚えるんだけど
何だろうね!」
という問いかけ方をします。
「~だと思わない?」という疑問系、
「~だよね!」という感想系、
あるいは「~してみようよ!」って
一緒にやってみようという言葉。
Let’sとかWeの感覚の
言葉の使い方をするといいと思います。
そうすると
本人は、起こった物事を
冷静に見ることができます。
主人公ではなく、語り部に変わることができるのです。
あとは、起こったことに対して
ふたりで話をすればいいわけだから
ふたりの間にある物事を
外側から見ている感じになりますよね?
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譲れない、大切なことを伝えたいときは?
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ただし、信条や価値観の部分は
柔らかい物腰ではなく
断言してあげなくてはいけません。
たとえば
「どんなことがあっても限界まで粘る」
というのが会社の信条だとしたら
「限界を感じたところから
もういちど踏み込むのがプロだ!」と断言する。
「プロだと思うよ?」というより
「プロだ!」という方が強いですよね?
客観性と断言、この使い分けは重要です。
さて、次回配信は8月7日となります。
テーマは、【任せる】段階で重要なことについて。
次回までの復習の意味も込めて
導く言葉の使い方、ぜひ実践してみてくださいね。
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2.HRニュース:
『過労死等の労災補償状況』
talk:社会保険労務士・上村 和弘
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過重労働対策はしていますか?
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電通での過労うつ自殺事件や高プロ制度などで
過労死や過重労働による精神疾患などに対する注目も
集まっているのではないでしょうか。
厚生労働省は
平成29年度の過労死等の労災補償状況を公表しましたので
確認をしてみましょう。
脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況については、
請求件数は840件(前年度比+15件)、
支給決定件数は253件(前年度比▲7件)、
と例年並みの状況となっていました。
しかし、精神障害に関する事案の労災補償状況は
以下のとおりで請求件数・支給決定件数ともに
過去最高を更新しています…。
請求件数 1,732件(前年度比+146件)
支給決定件数 506件(前年度比+8件)
特に請求件数が大きく増えているのですが、
業種別で見ると
1位「社会保険・社会福祉・介護事業」
2位「医療業」
となっており、
医療福祉業界で問題が深刻化していると言えます。
支給決定件数を時間外労働時間別で見ると、
なんと20時間未満が75件ともっとも多かったのです。
精神障害の労災認定においては
労働時間の長さよりも
その内容がポイントとなっていますね。
ちなみに、精神障害の出来事別支給決定件数では
「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」が
もっとも多くなっています。
過重労働や精神障害対策では
労働時間が短い人を除外して施策を
行わないように注意したいですね。
参考リンク:厚生労働省「平成29年度 過労死等の労災補償状況」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/12291
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- ポッドキャスト番組
【人事】
井上健一郎の『組織マネジメント研究所』
第169回「質問:業務改善のための新しいシステムやツールが社内に浸透・定着しません・・・」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/22291
【労務】
向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
第154回「質問:社員が社長に「もう辞めます!」とメール送信。
それに対して、社長は「承知しました」と返信。」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/32291
【コーチング】
秋山ジョー賢司の『稼ぐ社長のマインドセット』
第158回「【格言のジョー訳】良い習慣を身につけ、その奴隷になる」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/42291
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- セミナー情報
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【1】『CKP経営大学校 -組織マネジメント編-』
講師:井上健一郎、秋山ジョー賢司
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強い組織になるためには、
組織構築が必須条件となります。
社長がトップ営業であり、マネジメントも行っている。
現場を任せられるナンバー2が育たない。
リーダーとして、チーム形成が上手くできない。
強い組織ほど、
柔軟に、かつ正確に状況を判断し、動いていきます。
そのためには、リーダーという存在が必要不可欠。
では、今の時代のリーダーは何をするべきなのか?
どうすれば人を動かすことができ、
組織としての一体感が生まれるのか。
その答えは、
「柔軟性」と「再現性」のバランスです。
経営者目線と社員目線の両側面から学べる
講義をお届けいたします。
毎月1テーマ。
組織マネジメントの極意を、ぜひ学びに来てくださいね。
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【開催日程】
2018年 8月 7日 (火) 15:00~18:00(開場14:45)
※懇親会有
【参加費用】1回 8,000円(税込・当日現金払い)
※懇親会費:4000円(税込・当日現金払い)
★詳細・お申し込みはこちら
>>> http://jujube-ex.jp/Lcc769/52291
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【2】『マインドセットセミナー』
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【参加費用】3,000円
【定員】5名(先着順)
★詳細・お申し込みはこちら
>>>http://jujube-ex.jp/Lcc769/62291
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