「意思決定を委譲する」~新しい発想を生むために~明快通信 Vol.005~
2014年4月22日
おはようございます。
人事評価システム「明快」事務局の佐藤です。
桃の節句の頃は和菓子と言えば「道明寺」。
端午の節句も近づいてきて、いよいよ柏餅の季節がやってきます。
今週の明快通信もお楽しみください!!
▼明快通信~中小企業は人事部を作りなさい!~Vol.005
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●井上健一郎のコラム『中小企業は人事部を作りなさい!』
テーマ:「意思決定を委譲する」~新しい発想を生むために~
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こんにちは。井上健一郎です。
前回は、新しい発想を生むために、組織は「混ぜる」ということを
意識した方がいいという事を述べました。
今回も引き続き「混ぜる」というテーマです。
前回は「ひとり二役」を担わせる方法による
「役割の混ぜ方」についてでしたが、
今回は「意思決定の混ぜ方」についてお話します。
【自主性を醸成する】
「意思決定の混ぜ方」は、組織の中での「縦の混ぜ方」とも
言えるもので、意思決定を下位に委譲する機会を
設けるということです。
人は「自分で決めて、それを自分が実行する」という経験を
積むことによって「自主性」を醸成することができます。
常に上からの指示を受けるだけの仕事の仕方では、意識しないうちに
依存思考になり、上手くいかないときなどその原因を自分以外の人や
環境のせいにするようになります。
【自分で決める経験を】
多くの経営者が社員に望むこととして、「自主性」をあげますが、
一方で社員には自分の思い通りの行動をしてほしいと願ってもいます。
しかし、それでは社員の「自主性」を伸ばすことはできません。
決定の場面は、どんな些細なことからでもいいのです。
例えば社内のイベント「社員旅行」や「経営方針発表会」、
「忘年会」などの企画・運営を任せることも
「自分で決める」ためのいい経験になります。
【将来に向けた人材開発にも】
進んで経営の課題となっているような項目「顧客の満足度向上」
「全社の業務効率向上」「企業の地域貢献」などについても
社員に考えさせる機会を設けることは有効です。
このような高いレベルのテーマの場合、テーマだけは会社が提示し、
それに対して希望者が参加するという形式の
プロジェクト運営がいいと思います。
留意したい点は、プロジェクトのリーダーを
上位役職者にしないということです。
30 代前半の社員をリーダー候補と考えた方がいいでしょう。
その年代は会社の仕事全体を覚えた上に、柔軟な思考力を
持ち合わせているからです。
この時期に意思決定の経験をすることは、
将来に向けた人材開発のためにも非常に貴重なことなのです。
経営者は下位者へ意思決定を委譲する機会を、
常に伺う意識を持っていて欲しいものです。
次回は、組織で他の人の「感性」を受容することについて
お伝えしようと思っています!お楽しみに!
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤です。
自分の責任において、自分で考えて、行動する。
いろいろと経験してみると、関わる人が変わったり、
会話の質が変わったりすることを最近実感しました。
見える景色が違う事、楽しみ方が違う事。
分かっていると楽しみが増えるのだなぁと。
最近、仕事が楽しいと思う今日この頃です。
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