『人物の長所と成果を切り分けると何が生まれるか?』~明快通信Vol.126~
2016年10月11日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
ついに教習所の教官に、
「センスあるよ」と言われました。
天にも昇る想いとはまさにこのこと。
(私、調子づいたら伸びますよということを主張しております。)
さて、今回も、本文の前にお知らせです!
ついに、明快カレッジ
来年2017年のスケジュールが確定しましたので
ぜひHPをご覧ください^^
来月、11月18日(金)の明快カレッジのテーマは
「リーダーシップとフォロワーシップ」です。
リーダーシップを発揮しても、
現場にフォロワーシップが発生しないとうまく動かない。
思い当たる節のある方ぜひお話聞きに来てくださいね。
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それでは、本日も、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
井上先生の実践編をもっと知りたい方は
ぜひ、合わせてPodcastをお聞きください♪
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■テーマ:『人物の長所と成果を切り分けると何が生まれるか?』
井上先生は言います。
「人のことを評価するのに恐怖を感じているリーダーって
結構多いんだよ」
ちゃんと現場で部下と向き合っている人でも、
恐怖を感じることがあるのだとか。
それも、成果が思うように上がっていない時に。
というのも、現場で部下と向き合うリーダーは
実は、部下の長所を挙げろと言われれば挙げられる。
でも、その長所が成果に結びついていないとしたら?
堂々と「こいつ笑顔が本当に最高の奴なんです!」
「こいつは人の話を聞くのが本当に巧い奴なんです!」
「だからA評価としたい!」などと言い切れる人は
まずいないとのこと。
チームの雰囲気をよくしてくれる存在だけど
目標達成度は低い。
成果が悪ければ会社からは評価されないので、
褒めたいけれど、その点を改善せねばどうにもならない。
けれど、実際に褒めずにそこを指摘し続けると
確実に関係性を悪くしていくと井上先生。
だからこそ、
「人物の長所」と「成果」はまず切り分けなさいと
井上先生は言います。
どういうことでしょう?
■捉え方を変える
まず、なぜ「長所」を認める関係性があった方がいいのか?
それは、「長所を認める」ということが
その人の「存在価値」を高めるからなのだそう。
「存在価値」を高めるとどうなるか?
「自分が役に立っている部分がある」と本人が認識できる。
そうすると、初めて「貢献しよう」と言う気持ちが
生まれていくのだそう。
それが進むと、自主・自律といった動きが出てくると
井上先生は言います。
つまり、成果が上がっていなくても、その部下が
持っている長所をフィードバックするということは、
「貢献意欲」を確保・維持し続けることになるのだそうです。
だからこそ、もし社長が、
そんなことを言ってくる管理職に、
「話聞くのが上手くたって、成果出してないじゃねぇか!」
なんて言ってると、次の現実が待っています。
それは、管理職自身が、成果が上がり続けなければ、
自分の評価がされないことを認識してしまう。
そうなると、社長と管理職の関係の質も
怪しくなると井上先生。
成果が上がらなくて苦しくても、
ちゃんと長所は言う。
そして、その上でチームとして
上げなきゃいけない成果は明確にするぞ。
結果は、シビアに見るぞという姿勢を持つ。
そうなるとどうなるか?
■両方言えて、それでいい
「お前は、笑顔がとにかく最高」
「成果も上がると最高だよな」
この両方を言える関係が会社中にあること。
これを作ってほしいと井上先生。
存在価値が高まり、
「貢献しよう」という気持ちが芽生えたなら、
成果を出すためにどうしたらいいか?を
考えてもらうためにその気持ちを使うのだと言います。
成果を出すことだけを始めからずっと考え続けるのは
部下たちも苦しいし、厳しいと井上先生。
自分が「自ら動きたい」という気持ちが
いつもチームの人たちのどこかにあること。
それは、人物としての長所と成果を切り分けた時に
根付いていくものなのかもしれませんね。
あなたならどちらも言える関係性をどのように作っていきますか?
というわけで本日はここまで。
そして来たる11月18日(金)の明快カレッジのテーマは
「リーダーシップとフォロワーシップ」。
ついていく側の視点を知ると全員がリーダーになれる?!
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お待ちしております!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
次回もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
成果を出すためには、実は違うところにキーがあった。
今日はそんなお話なのではないかと思います。
そんな時に思い出したのは私が最近ハマっている漫画。
「昭和元禄落語心中」
芸を追求する。師匠がいて、弟子がいる。
そんな落語の世界で『ネタ』は口伝が基本。
それを自らに落とし込んでいくわけですが、
同じネタなのに決して憧れの師匠や先輩のように話せない。
名を遺していく落語家たちは、みな「自分の落語」を
知っているのだそう。
その「自分の落語」が分かった時、
初めて、観客を巻き込み、沸かせるという快感を知る。
師匠や先輩のように観客を沸かせるには
結局「自分の落語」を見つける以外に答えがない。
それがつまり、キーなんでしょうね。
またその過程に、地獄の苦しみと至福の喜びが顔を出す。
ぜひ、興味のある方はご一読を!
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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