『活発に意見・アイディアが出てくる組織は何が違うのか?』~明快通信Vol.117~
2016年8月2日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
新宿御苑での知人とのピクニック。
ポケモンGOの荒波。通り過ぎた瞬間、舌打ちされる。
「ピカチュウが出ねぇ!」
(思わず、ちょっとピカチュウになりたいと思った瞬間でした。)
さて、今回も、本文の前にお知らせです!
8月24日(水)の明快カレッジのテーマは
「組織文化の作り方~考える組織とは何か!?~」です。
自分のやり方にこだわるなら、
そこに巻き込むための方法がたくさんあることを知りましょう!
気になる方は、ぜひご参加ください!
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それでは、本日も、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『活発に意見・アイディアが出てくる組織は何が違うのか?』
組織の悩みで良く出てくるのは、
活発に意見・アイディアが出てこないというテーマ。
活発に意見が出てくる組織は何が違うんでしょう?
井上先生に伺ってまいりました!
■良い組織文化とは何か?
組織のムードや文化が
「何かを生み出していこう!」となっていれば
それはもちろん意見やアイディアが
沢山出てくるようになりますよね。
でも、そこまでいくためにはどうすればいいのか?
そもそも良い組織文化というのは
組織内でどう認識されるのでしょう?
井上先生は言います。
「誰かが言葉にしなくても
みんな、何をすることが
自分の組織にとって良い事かをわかっている。
これこそがその組織の風土文化になっていくんです。」
例えば、総務や経理の人に、
新しいアイディアを出してください!と言っても、
なかなか積極的な姿勢が見られないことがある。
それは、会社の組織風土が
「総務や経理の人は守るべきこと、
維持すべきことをしっかりとやっていくこと」を
良しとしている場合が多いと井上先生。
良しとされていることに注力しようとするのが
人というものだとか。
では、そこを変化させていこうとしたなら、
組織のトップにいるリーダーは何ができるのでしょう?
■とにかく突っ込んでいく?
井上先生が同じ悩みを持つ会社の社長に
「一週間に一時間でもいいから、
ミーティングをやってみたら?」
と提案したそうです。
その時、返ってきたお返事は、
「やってもいいですけど、何かある?って聞いたら、
特に何も・・・と返ってくるのが関の山な気がします」
そうじゃないんです。
この一週間に一回のミーティングに込められた
井上先生の意図はこうでした。
上司:「佐藤さん、先週何があった?」
部下:「新たに問い合わせのあったお客様のところに訪問してきました!」
上司:「そうかあ。それはどんな感じだったの?うまくいったの?」
部下:「お蔭さまでうまくいきました!」
上司:「なんでうまくいったの?」
部下:「いえ、だいぶ慣れましたから!」
上司:「慣れてるんだ。でも前よりも良くなったんじゃないの?」
部下:「あぁたしかに、資料を出す順番を前と変えて、質問の順番も変えたんですよね」
何が起こっているか?
これは、突っ込んで聞いていった先に、
自分たちすら気づいていなかったものが
ポンっと出てきた瞬間の話なんだよと井上先生。
このポンっが出始めて、続いていけば
いつか「風土文化」になる。
自分の業務や仕事に当事者感がない人たちや
やらされている感が強い人の場合には、
余計に自分のやっていることを俯瞰するなんて
しないそう。
そうなると、「最近、どう?」なんて聞かれても
何にも出てくるわけがない。
そもそも気づいていないのだから。
だから「突っ込んでいく」。
組織文化を作るための初動は
骨が折れることもたくさんあると井上先生。
でも誰かがやらないとその文化の種が生まれない。
ポンっと気づきが出てくることが
「組織にとって良い事なのだ」という種が落ちれば
それが根を張り、いつか花を咲かす。
無意識に刷り込まれていく感じなのだとか。
自立した組織、積極的な組織を作りたいなら、
「組織にとって何が良い事なのか」を
認識させるループを作る。
逆に、「言っても無駄」という空気も文化と井上先生。
「言わない方が組織のため」と思っているわけです。
みなさんの組織にはどんな組織文化がありますか?
マイナスな組織文化についても見てみてくださいね!
というわけで、本日はこれまで!
そして来たる8月24日(水)の明快カレッジ。
テーマはまさに「組織文化」!
無意識の文化ほど怖いものはありません。
気になる方はぜひご参加を!
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お待ちしております!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
次回もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
この話を聞いて思い出したのは
ピクサー・ディズニー共同制作の映画「WALL・E」。
大気汚染と環境破壊により、住めなくなった地球。
そこでプログラミングされた通りに、地球のゴミを
片づけるロボットが主人公。
ある日、宇宙に避難した地球人が送り込んだ、
環境調査ロボットに出会って一目ぼれをする。
そこで彼女を守るため、自分の仕事を放棄し、
宇宙へと冒険の旅に出る・・・といったお話。
組織の風土文化の話は、
自己イメージによる思い込みと少し似ているのかなと。
自分にはこういうことは合わない、向いてない。
うちの組織でそういうことをやるのはあり得ない。
そんな自己イメージをぶっ壊す時には?
もしかすると、何か自分を突き動かす目標が
できた時なのかもしれない。
恋するロボットのために、地球を飛び出した主人公のように。
ちょっとロマンチックすぎますかね?
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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