『頑張ってほしいのはそこじゃない!と思ったときに考えること』~明快通信Vol.115~
2016年7月19日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
久しぶりに上下巻の小説を最速読破。
在宅時におけるわたしの生返事の応酬。
(読み終わった後の関係の質。黄信号です。)
さて、今回も、本文の前にお知らせです!
8月24日(水)の明快カレッジのテーマは
「組織文化の作り方~考える組織とは何か!?~」です。
組織文化作りの成功は、「自発的に考える組織」の誕生?!
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それでは、本日も、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『頑張ってほしいのはそこじゃない!と思ったときに考えること』
身の回りでこんなことは起きたことはありませんか?
「70点の出来でいいのに、やたらと時間をかけて
100点を目指そうとする社員・部下がいる」
思わず口をついて出そうになる。
「頑張ってほしいのそこじゃないんだよ。」
会社・組織としては、そこのパフォーマンスに
時間を割きたいわけじゃない。
でも、得てして起こってしまうこんな状況を
井上先生に解説してもらいました。
■なぜ、起こるか?
井上先生は言います。
「その人が専門特化し、成長したからこそ
その人の世界や価値観が新たに広がっている
可能性があります」
あくまで一側面ということですが、
普段の仕事にも成長ぶりが見られ、仕事の質も
上がっている。
そんな社員には、自分自身の仕事を通して
新たな世界や価値観が生まれていくことになる。
「ここにこだわりたい!」
「ここを良くしたい!」
「もっとこうしたい!」
でもそれが会社の求めるものとズレる。
それは、音楽業界でバンドが解散していくことと
似ていると井上先生。
デビューし、メンバーそれぞれが
新たな楽曲制作、経験、刺激を受けていく。
外からは同じ刺激に見えていても、
本人一人一人には、違う世界・新しい刺激となっていく。
そうなると、それぞれのやりたいことが
異なってくる。
スタートは同じでも、俺はジャズがやりたい、
ポップスに寄せたい。ソロで自分の世界を表現したい。
だからこそ、解散して新たな表現を探すんだよと
井上先生。
それは会社でも同じだと言います。
■会社の選択は2つ?
つまりは、会社の方向性と個人の方向性の
ズレが大きくなっているということなのだと
井上先生。
ではどうするのか?
井上先生曰く、
「会社の方向性に合わせられないのなら、
辞めてもらう。
もし、辞めないのなら、会社の価値観に
合わせてもらう。」
どちらかしかないと言います。
だから上司としては、会社の求めていることと
ズレ始めていることは伝えなくてはいけない。
「会社としてはここに70点以上のものは
求めていないんだよ。」
その時に大切なことは、そのこだわりや、
会社とのズレが組織や本人の成長につれて、
起こっているのかどうか?だと井上先生は言います。
そして、聞いてみる。
「どうしてこだわりたいと思うの?」
もしかしたら、彼・彼女にしか見えない世界が
そこにあるかもしれない。
そこに会社や組織として、
新たなヒントが隠されているのかもしれない。
■たずねたうえで、さらに聞いてみる
その話を聞いて、
本人が新たな世界を見ているならさらに聞いてみる。
「その世界観や価値観を会社に残って実現するなら
会社の方向性や成長にはどうしたら貢献できる?」
できない、したくないと思うなら辞めてもらう。
残るなら、考えてもらうし、
時には、上司として一緒に考えてみる。
組織に大きな変化がないように見えても
日々の業務の中で、多かれ少なかれ、
本人の経験を通じて作り上げ始めている
考え方、こだわり、価値観がある。
そういう内面で起きている目に見えない変化を
知ることは、上司としてとても重要だと
井上先生は言います。
個人の新しい世界や価値観は生まれて当然。
もしその変化を感じられないのだとしたら?
それこそ、
「部下を成長させるためのマネジメントが
できていないんじゃないか?と振り返ってほしい」
といつもよりさらに落ち着いた声で話す井上先生。
では、どうやったら、それを組織の発展に
活かせるのか?
少し高尚な話なのかもしれません。
でもその視点を持たないと、大切な機会を
一笑に付して終わることもあるかもしれない。
井上先生の今回のお話はそんなお話でした。
というわけで、本日はこれまで!
そして来たる8月24日(水)の真夏の明快カレッジ。
自発性は何から生まれるのか?
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お待ちしております!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
次回もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
「Sing Street」という映画を観てきました。
今年見た中では3本の指に入れたい作品。
舞台は1980年代、アイルランドはダブリン。
男子高校生が校門前で
一歳上の女の子に一目ぼれするところから
物語が展開していきます。
モデルを目指す彼女に近づくために、
バンドを結成し、そのミュージックビデオに
出演を依頼する。
それぞれが両親の離婚や死別、人種差別、いじめ、
引きこもりなど自らの悲しみ・絶望を抱えながら、
音楽に没頭していく。
その中で、新しい世界と自分を見つけていく。
その時に、自分をいじめた同級生をついには
仲間に誘う瞬間があるんですね。
新たな世界・目的が生まれると
既存のものから新たな可能性を見出せてしまう。
今の関係性を新たな関係性に変換する。
そんな瞬間だったように思います。
いい映画だったなぁ。。。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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