『続・20代で優秀だった社員が問題社員になるとき』~明快通信Vol.111~
2016年6月21日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
地下鉄は難しい。知り合いと別れ、
それぞれ乗るべき路線の改札へ・・・
私だけ、また地上に出る。矢印出てたけどな・・・
(このたくさんの標識を見分ける動体視力って
結構すごいんじゃないかと思う今日この頃です。)
さて、今回は、本文の前にお知らせです!
7月8日(金)の明快カレッジの
テーマは「企業・チームのビジョン・バリュー
~経営者・リーダーは何を実現するのか~」です。
会社・チームを動かすビジョンがどんなものか
知りたい方はぜひご参加を!
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それでは気を取り直しまして、
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『続・20代で優秀だった社員が問題社員になるとき』
前回は、20代で優秀だった社員が
変貌して問題社員になるときというテーマで、
お送りしました↓↓
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今回は、その続きで、
変貌して凝り固まってしまったその社員に
どんなアプローチが可能なのか?!
井上先生流の回答をお届けしたいと思います。
■変貌した社員が持つものに着目してみる
前回のメルマガを読んでない方には
読んでいただきたいのですが、
この変貌した社員は、20代では優秀だったわけです。
色々な環境要因や思い違いをして、
自分の到達した基準が、最高値だと
思ってしまっている。
そして、会社や上司の方向性に立てついたり、
「そんなの無理ですよ」と言ってみたりする。
でも、基本はすごく優秀なわけです。
そして、基準を持つとそこまで到達しようとする
意欲や能力を発揮する可能性があると
井上先生は言います。
だからこそ、そこを刺激してみるのだそうです。
■井上先生流問いかけ
組織に属している社員なわけですから、
井上先生だったら、こう問いかけるそうです。
「どこまで偉くなりたいの?部長?社長?」
会社に反発してる奴になんでこの聴き方?!
と思うかもしれませんが、
井上先生曰く「彼らの根っこにあるのが
人から優秀と認められていたいという気持ち。
むしろそう聞いた方がいいんです。」とのこと。
そして、もし、返事が部長なのだとしたら、
現場の視点だけでものを語って、
文句を言っている場合ではなくなるわけです。
井上先生はすかさず言います。
「部長になりたいならさ、現場感覚が
しっかりあるんだからさ、経営感覚を
身に着けないとだよね。今だと足りないよね」
もし、役職に就きたいとは思わないとか
目標が昇進とかではないなら、
「どうして?」と理由を尋ねるとのこと。
例えば、プロとしてこの領域に居たいというのなら、
「プロとしていたいのか~。プロってどんなレベル?」
もし、「今のままでいいんです」というなら、
「今のままでいいなら、これからどんどん
下の人たちに抜かれちゃうよ?
One of themになっちゃうけどいいの?」
と言ったように聞いていくのだそうです。
周りに埋もれることはなかなかのストレスなわけです。
優秀さを認められていたい人だからこそ、
新たに今より高い基準を知れば、
高めていける。だからこそ、本人が欲する基準を
一緒に明らかにするという事。
それが井上先生流アプローチのようです。
■人間は基本的に変わりたくない
とはいえ、井上先生は言います。
「ここまで来たという達成感がある人ほど、
変化したくなくなるのです」
自分の優秀さを認められることに喜びを
感じる人間は、どんな仕事も一生懸命取り組む。
一方で、自分が優秀ではない新たな領域に
行くことを望まなくなっていく。
完全無欠になった領域でのみモノを考えるようになる。
「だからこそ、環境を整えることが大事なんです」
と井上先生。
優秀であるなら、周りからえこひいきだと
言われるほど「教育」の機会を与えたり、
経営企画の会議にどんどん参加をさせたり。
自分の領域から見える世界、知っている基準の
さらに上がることを常に周りが
提示していくことを怠らない。
それが、会社としてできる環境の整え方。
優秀ならその能力を会社のために
もう一度使ってほしい。
せっかくの優秀な社員。大事に育ってもらいたい。
それならば、できることは何でしょう?
皆さんはどう感じましたか?
そして来たる7月8日(金)の明快カレッジ。
会社や組織のビジョンを作ったのに
あるだけ。効果が無い。なぜか誰にも響かない。
「いったいビジョンって何?」という方。
そして作ったことの無い方には、
人を動かすビジョンのポイントが掴めてしまいます。
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お待ちしております!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
次回もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
知らなかった世界を知る。
このテーマですぐに思い浮かんだのが、
映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」
主人公の少女は、
目指していた志望の中学校入学に備え、
朝から晩まで、母親の決めたスケジュールを
こなし続ける毎日。
母親は「あなたが幸せになるためなの!」と言う。
そこに飛び込んできたのが
かのサン=テグジュペリ「星の王子様」の1ページ。
そこから、知らない世界。知らない言葉。
知らない幸せ。知らない感情。
彼女の中に溢れていくんですよね。
世界を知り、少女が生きていく喜び、
そして悲しみを知る。
無限に広がり続ける世界の美しさに
なんとも胸打たれる一作でした。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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