『井上先生が1番欲しい人材「向き合い力」のある人』~明快通信Vol.101~
2016年4月5日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
大手町⇒神保町⇒水道橋。私の降車駅は神保町。
大手町で顔を上げ、次に顔を上げたのは水道橋。
神保町停まった?!停まりました?!
(その一駅分にかけた集中力。別のところで発揮したいものです)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『井上先生が1番欲しい人材「向き合い力」のある人』
先月は、採用の話をお伝えしましたね。
井上先生は、長らく採用の現場で支援をされています。
そんな井上先生が、今、もっとも欲しい人材って
どんな人なんだろう?
というわけで、井上先生が採用支援で
最も注意深く観察しているポイントについて、
伺ってきました!
■全ての中心は「関係の質」
新入社員が色々な問題を次々に起こすという話は
良くある話であります。
だからこそ、失敗したくない採用面談。
もし、組織運営に重きを置き、
チーム力の向上を目指すとしたら、、、
井上先生が常日頃、採用の現場で
一番大切に見ているもの、何だと思いますか?
ズバリ、答えは「向き合い力」とのこと。
ピンとこない方もいるのではないかと思うので、
もう少し、深掘りしていきましょう。
■向き合い力があるということ
井上先生が注目する向き合い力のある人、
それはつまりどんな人なのか?気になります。
向き合い力とは、自分以外の人やもの、空間に
意識を向けている力。
一方通行でもいいから、意識が向けられる力。
この力がある人は、
人やものと真正面から向き合って、受け取ることができる。
決して、人やものに対して、「否定」から入らないのだそうです。
だからこそ、気遣える。気配りができる。
気づくことができる。
例えば、周りに「細部にこだわる」特性を
お持ちの方いらっしゃいますか?
思い浮かべてみてくださいね。
では、質問です。
向き合える人が細部にこだわった時に
生まれるものってどんなものがあると思いますか?
代表格は、ホスピタリティだそうです。
逆に、向き合えない人が細部にこだわったら?
それはただの「エゴイズム」だとか。
井上先生曰く、
「『特性』は誰しもが持っているもの。
「向き合い力」の有無によって、
その特性が良い方にも悪い方にも変わるんです。」
そして、このベースを持っている人は、
チーム・組織内で大きな問題は起こしにくいのだとか。
だからこそ、採用面談では
向き合う人かどうかを徹底的に見るのだそうです。
■採用面談で見る「向き合い力」
「向き合い力」。どんな場面で見ることができるのか?
例えば、採用面談で事前の予告なく課題を与えてみる。
その場でいきなり課題に取り組んでもらった時の反応を
観察してみるそうです。
例えば、こんな反応があったとします。
(1)露骨に嫌な顔をした人
(2)課題を手にした瞬間に難しい顔をした人
(3)課題に対して質問をしてきた人
例えば、こんな3例があったとして、どの人が
向き合える可能性のある人だと思いますか?
答えは(2)と(3)です。
(2)の場合、課題を手にした瞬間に、
どうやって取り組むのかを考え込んでいる可能性がある。
つまり、課題を与えられたことを受け取っているわけです。
(3)の場合は、
課題をこなす為に必要な情報を取りにいこうとしている
可能性が考えられるのだとか。
つまり、すでに課題と向き合っているわけですね。
他にも、面談に入る前の受付で
わざとモノを落として、拾ってもらったり、
プリントをいきなり差し出して渡してみたり。
面談につながるまでの場面で、
その時の反応を観察すると、その人がどのくらい
状況を受け取れる人なのかが見えてくるのだそうですよ。
面談時の工夫一つで、いろんな力を見ることができるわけです。
みなさんの欲しい人材に「向き合い力」のある人が
リストアップされているなら、ぜひお試しを!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
今日のテーマを「向き合う」にした時に、
一つ思い出した映画がありました。
『シュガーマン奇跡に愛された男』という
ドキュメンタリー映画。
1970年代初頭にアメリカでレコードデビューするも、
泣かず飛ばず。
その後、音楽業界から姿を消した歌手の歌が、
なぜか南アフリカ共和国の反アパルトヘイト闘争の
シンボルソングとして爆発的にヒットする。
その伝説の歌手が今どうしているのかを追った一作。
彼は、才能を惜しまれながら業界を去る。
色々な人の証言から、彼の足跡が次第に明らかになる。
不遇の状況と向き合った彼が最終的に辿りついた場所。
それを知った時に、なんともいえない幸福感に満たされる。
状況が人を不幸にするのではない。
状況を受け取った自分がその後どうするかのほうが大事。
そんなことを観るたびに思い起こさせてくれる映画であります。
やはりドキュメンタリー映画の威力は圧倒的です。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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