『なぜ、中間管理職は大変なのか?~ある視点から~』~明快通信Vol.94~
2016年2月10日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
最近、ひとりカラオケを覚えました。最近の気づきは、
歌を歌うことに集中すると、呼吸が整うこと。
(何事も、やってみなくてはわからないことがあるものです)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『なぜ、中間管理職は大変なのか?~ある視点から~』
前回、「実行力」と「創造力」を包括したチームのリーダーは
どんなリーダーなのか?というお話をお送りしました。
⇒ http://jujube-ex.jp/Lcc769/11081
今回は、どんなリーダーが関係性の質を落とさず、
現場の「実行力」を行使していけるのか?!について
考えてみたいと思います。
■中間管理職の苦悩
中間管理職と聞くと、
ストレスが多い、板挟みなんていうキーワードが
パッと思い浮かびますが、皆さんはいかがでしょうか?
なぜ、管理職が苦悩するのか、井上先生の
解説をまずはお聞きください。
「中間管理職は、2つの「WE」を持たなくてはいけないから」
どういうことでしょう?
「WE」視点というのは、英語そのまま
「私たち」で考える視点のこと。
井上先生曰く、中間管理職は2つの「WE」を持っているそうです。
1.会社(経営層)側としての「WE」
2.現場としての「WE」
経営的な視点で考えることと、現場の視点で考えること。
このバランスがとれずに苦労する人が多いのだそうです。
■中間管理職が陥りがちなこと
会社と現場が反対の事を言っている時、
会社の言っていることもわかる、
現場の言っていることもわかる。
けれど、多くの場合、会社の言っていることを
実行に移すことになります。ジレンマを抱える人も多いと思います。
では、みなさんは、それを現場にどのように伝えていますか?
「会社が決めたから、こうやるよ」と伝えていますか?
井上先生曰く、これが一番いけないのだそうです。
その理由をこれから、お伝えしていきますね。
まずは、前回、お話していた「リーダーの一番の役割」を
覚えていらっしゃいますか?
そう、「決めること・決断すること」です。
つまり、「リーダーの仕事は、
会社と現場の間に立ち、決断すること」なのです。
当然じゃないんだろうか?と思った方もいるかもしれません。
では、「会社が決めたから、こうやるよ」と伝えたリーダーは
「決断」しているのか?
井上先生曰く、していないそうです。
これは、会社から現場に伝言しただけ。
これだとどうしても、現場からの反発が押さえられず
チームの最高のパフォーマンスを引き出すのは難しいと井上先生。
では、どうすればいいのでしょう?
■「I」を意識する
2つの「WE」に挟まれて、ジレンマが生まれますが、
その中で、現場の実行力を上げるためには、
「I」を意識することが大切なのだそうです。
「I」とは中間管理職である、私自身。
では、「I」を意識した中間管理職は
どのように伝えるのでしょう?
「会社もそう言っている。私もそう思うから今回はこうしよう!」
この中の「私」が「I」です。
現場からは、会社の考えることが遠くて、見えないのです。
だから、現場がついていくのは、
近くにいる中間管理職であるリーダー。
現場が聞きたいのも、リーダーの意思だというのです。
リーダーだからこそ、私はこうする!こうやる!と
自分自身の意思決定を伝えること。
それが、中間管理職が「I」を意識するということなのだそうです。
そしてその意思決定を伝えて説明する。
君たちの言っていることもよくわかる。
でも会社はこう言っている。
会社はこのメリットを取りたいんだから、
これが目的なんだよ。こっちに行こう、みんなで。
行ってみた結果で、もう一度話そう。
最高のパフォーマンスを生むためのリーダーの一手。
ぜひ、みなさんも考えてみてくださいね!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
今日は、2つの「WE」とその重なりにある「I」、
そして「実行力」がテーマ。
これで、思いついたのが、スパイ映画。
「インファナル・アフェア」という香港映画は、
警察とマフィアに入った双方のスパイのお話です。
公開は2002年ですが、スパイ映画の名作というと
なんとなく名前を挙げたくなる一作です。
両側の視点を持ちながら、片方の目的達成のために
決断を繰り返し、両側面を動かしていく。
片方の目的達成のためには、敵側の非道な目的も
達成していかねばいけない。
究極の「I」がそこにあると思うわけです。
あのドキドキ感はいつ見ても堪りません。
そんな視点で見るのも、スパイ映画の面白みかぁと
ふと思ったのでした。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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