『「実行力」と「創造力」を包括するチームのリーダーとは?』~明快通信Vol.93~
2016年2月2日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
いつもより早めに出社しようと思い、意気揚々と家を出たその日。
降りるべき駅を乗り過ごし、路線を2つ乗換え、小旅行。
結局いつもと同じ時間・・・
(小旅行気分よろしく、ホットゆず茶を飲んでから出社しました)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『「実行力」と「創造力」を包括するチームのリーダーとは?』
推進力・実行力のあるチーム。
アイディアが湯水のように湧き上がる創造力のあるチーム。
こんなチームで働けるのなら、
さぞ楽しいだろうと思ってしまいます。
では、こんなチームを率いているリーダーは
いったいどんな特徴を持っているのでしょう??
早速、井上先生に聞いた特徴をお伝えしていきたいと思います!
■リーダーの最大の役割とは?!
井上先生は言います。
「リーダーの最大の役割は、「決めること」です」
決めること、決定力、決断力が無ければ、
そもそもリーダーとしては失格ですと厳しい言葉が続きます。
そして、「推進力・実行力」と「創造力(発見していく力)」を
チームに生み出していきたいのであれば、
自分の持っているリーダー像を少し振り返ってみてほしいとのこと。
どういうことでしょうか?
■成功循環モデルからみるリーダー像
井上先生の話の中で、よく登場するのが
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した
「成功循環モデル」です。
「関係の質」⇒「思考の質」⇒「行動の質」⇒「結果の質」
簡単に説明しますと、組織の結果を求めるのであれば、
「関係の質」をまず考えること。
「関係の質」が良質な「思考」を生み、「行動」につながり、
その結果、望む「結果」に繋がっていくというものです。
これが井上先生のいうリーダー像とどうつながるのでしょう?
これまでのリーダー像というのは、
主に、「行動の質」と「結果の質」に
フォーカスしたものだったというのです。
つまり、売上などの成果を上げるため、
競争に勝つために、決断し、部下に実行させる。
そうなると、リーダーにとって組織は、自分の部隊。
だから、自分の部下として、機能する人、現場で動ける人、
成果を上げる人が「評価されるべき対象」となる。
つまり、現場の人間が何かを生み出す必要がない組織になる。
部下は、ただ言われたとおりに動いていればいいんですね。
ただ、こういうと、この強いリーダーが悪く聞こえるけれど
決してそうではないと井上先生は言います。
リーダーとして、決定し、実行させる力はやはり必要。
ただ、その力だけでは、「創造力」のあるチームは
生まれないということなのだそうです。
では、どうすればいいのでしょう?
■創造力のある組織のリーダー
井上先生は、「創造力」のある組織には「関係の質」「思考の質」に
フォーカスできるリーダーが必要と言います。
「創造力」がある組織というのは、言い換えると
「考える」ことのできる組織。
井上先生は言います。
「リーダーは、部下が感じた情報を余すことなくしっかり受け取る。
その情報から新たな気づきが生まれるよう部下自身に考えさせる。
そういう環境を担保する姿勢を示さなくてはいけません。」
そして、情報を貯める。
そして、その情報をチームで喧々諤々して、
最終的には、リーダーが決断をくだす。
その結果が良い場合も悪い場合も、
それぞれの部下から見えてくるものがまた上がってくる。
そうやって、次につながる一手が生み出されていくのだと言います。
つまり、「実行力・推進力」と「創造力」のあるチームの
リーダーになるには、2つの側面を併せ持つことが
重要なのだと井上先生。
実は、井上先生の書籍「弱いリーダーが会社を救う」にある
「弱いリーダー」とは、「関係の質」と「思考の質」の側面を
兼ね備えているリーダーなんですよね。
なので、気になった方は、書籍もチェックしてみてくださいね^^
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組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
先日、私の大好きな漫画「キングダム」の新刊が
発刊されました。
久しぶりにキングダムで、今日のテーマについて
思ったことを書いてみたいと思います。
キングダムで描かれる将軍たちはまさに「強いリーダー」。
「弱いリーダー」を内包している登場人物について
考えたときに、真っ先に浮かんだのが秦の相国「昌平君」。
最強の軍師で、秦軍総司令官でありますが、政治も担う。
彼は、自分自身で軍師を育てています。
その軍師たちが、昌平君の思考を読み、それぞれが最善を選び、
勝利に向かい、己の軍の指揮をとっていきます。(40巻参照)
そこには、昌平君への厚い信頼がある。
背反や裏切りの絶えない世界で、たしかな情報を
吸い上げていく力もやはりすごい。
軍総司令というぐらいだから、
実行力と推進力があるのは言わずもがな。
こう考えると、両側面を持った人というのは、
絶大な力を発揮するということなのでしょうか。。。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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