『忙しいときに良質な関係性を保つための一言』~明快通信Vol.92~
2016年1月26日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
テレビをつけた瞬間に、石につまずき、後ろに転ぶ女性。
テレビに向かって「危ない!」と叫ぶ私。
次の瞬間、「~腹筋ワンダー○アー♪」と笑顔で腹筋する女優さん。
(心臓に悪い。人間の反射ってすごいですよね・・・)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『忙しいときに良質な関係性を保つための一言』
1月ももう終わろうとしています。
年明けは、経営者やリーダーの方には、
ソワソワとせわしない時期かと思います。
あれもして、これもしてとやっている時に
部下から「すみません、お話があるんですが。。。」と
言われたときに、皆さんはどのように対応されていますか?
「今、無理だから、後にしてくれる?」
なんて言っている方はいらっしゃいませんか?
井上先生が組織マネジメントで最も重要視しているのが、
「関係性の質」。
この「関係性の質」を壊さずに、良質に保つための
魔法の言葉を今日は、ご紹介したいと思います。
■向き合えない時に、関係の質を悪化させる行動
忙しい時こそ、関係の質を悪化させる原因、
皆さん何だかわかりますか?
井上先生曰く、
「口癖・表情などの「無意識」による行動」なのだそうです。
言っている本人は、まるで悪気がない。
聞いた相手は「何それ?」となる。
「ごめん、無意識だった」と言われれば言われるほど
「そういう風に思ってたのね?」となってしまう。
向き合っている時は、顕在意識の中で対峙するから調整が効く。
でも向き合えない時には、調整が効かなくなってしまう。
だからこそ、自分の口癖や無意識の行動には
注意を払った方がいいのだそうです。
例えば、井上先生の説明に対して
こんな風に反応した人がいたそうです。
「人間て元来こういうものだから、こんな時には、
こういう反応が出てしまいやすいんですよ」
「へぇ~人間て、所詮、そんなものなんですね」
本人は、井上先生の話を理解して返した一言だったそうですが
井上先生としては、まったくそのように感じなかったそうです。
この場合、「所詮」という言葉は話の内容を
斜めから聞いている印象を与えますよね。
その捉え方について指摘したところ、
本人は「え?!」という反応。
まさに、相手の捉え方の癖、無意識が表されているのです。
とはいえ、自分の癖に気づくことはなかなか難儀ですよね。
では、どうしていったら、
「関係の質」を悪化させないのでしょうか?
■「受け取る」を癖にする
例えば、忙しいときに、
「お話があるんですが・・・」と言われて
「今、忙しいから、明日の夕方にしてくれる?」と言う。
これは、私には「誠意ある対応」のように見えます。
でも、井上先生から言うと、
これは本人の状況の説明でしかないのだとか。
では、どうするのか?
まず、「受け取る」。これに尽きるのだそうです。
これを徹底して「癖」にするのだそうです。
そのための一言がこちらです。
「そうなんだ」「なるほどね」「わかった」などなど。
そして、栄えある井上先生の一番のおススメは
「ちょうどいい!(ちょうどよかった)」なのだそうです。
イメージしてみてください。忙しいときに話しかけられた。
「ちょうどよかった!
こっちも色々聞きたかったんだよね。
でも、ごめん。今、忙しいから、ちょっと待ってくれる?
明日の夕方だと嬉しいんだけど・・・」
相手への反論をしたい場合でも、
まずは受け取って、ちゃんと話し合いたい意志を伝える。
「なるほどね!そっかそっか!でも、ここ気にならない?」
忙しくても忙しくなくても、相手を受け取る言葉を癖にする。
ちなみに、「ちょうどよかった!」は
「嘘」でもいいのだそうです(笑)
とにかく受け取るために、「ちょうどいいや!」や
「なるほどね!」などの一言を添える意識を持つ。
高度なように見えますが、癖になってしまえば、
こっちのものだそうです。
これによって社員や部下は「良かったんだ、声をかけて」と思う。
これが「関係の質」を保つためには欠かせないのだとか。
相手のことを受け取るちょっとした「言葉」を
たくさん、ストックしておくと、それだけで
相手との関係を良質に保てるようになるのだそうですよ。
皆さんもぜひ、試してみてくださいね!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
今回は、「受け取る」がテーマ。
なかなかに感動した映画があったので、
無理やりですがご紹介します。
「クリード~チャンプを継ぐ男~」
「エイドリア~ン」で有名な「ロッキー」の
初のスピンオフ作品。
年老いたロッキーが、かつてのライバルであり、
友であったアポロの息子にボクシングを教え、
チャンピオンを目指す話。
アポロの息子は、愛人の子で、不幸な幼少期を過ごすも、
実の父親がヘビー級チャンピオンであったことを知り、
父と同じ道をたどることを決める。そしてロッキーに
トレーナーになることを頼みに行く。
年老いたロッキーは、最愛の妻や友人たちを亡くし、
余生を淡々と過ごしていたからこそ、その依頼を断る。
けれど、友が残していった息子の思いを受け止め、
「勝利」に向かって走り始める。
誰かの本気の思いを受け止めることは、
傷つくこともあるかもしれない。
けれど、受け止めた瞬間に
その先に、何かまた新しい希望が生まれていくのかもしれない。
その可能性を信じたロッキーとアポロの息子。
涙なくしては、見られません。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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