『右脳と左脳で人事評価のバランスを取るとは!?』~明快通信Vol.91~
2016年1月19日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
ランチに焼き魚定食を食べていたら、突如、割り箸が真っ二つに。
「箸が折れたので、箸一膳ください」というのが恥ずかしかったです。
(「そんなに怪力じゃないんですよ!」
ということが言いたかったんでしょうね、私)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ:『右脳と左脳で人事評価のバランスを取るとは!?』
前回は、評価項目と全体感のバランスが
評価でも大事なんですという、井上先生の考え方の
ルーツをお伝えしました。
前回の記事はこちら↓↓
http://jujube-ex.jp/Lcc1930/11051
今回は、さらに評価制度を運用していく上での
評価項目と全体感のバランスについて
お伝えしていこうと思います。
■どのようにバランスを取っていくのか?
人事評価制度を導入している会社さんから、
「評価項目だけで見ていたら納得感が得られないときがあります。
どうすればいいでしょうか?」
という質問が来ることがあります。
それは、質問項目という細部や合理性という
左脳的な部分でのみ語ろうとしている会社に多いと井上先生。
では、こういったときにどうすればいいのか?
評価項目を見て、細部に目がいきがちなら、
一度評価者にこんな質問を投げかけてみてはどうでしょうか?
「評価者のあなたから見て、その部下はどういう風に見える?
(感じる?)」
ある時、井上先生が評価会議のオブザーバーをしている会社で
評価者(管理職)の方から、こんな言葉が出たそうです。
「部下の彼は、日々、粛々と淡々と仕事をやっています」
これはまさに、評価者の主観です。
部下が、粛々と淡々とやっているように見えていたわけです。
この評価者は、安定した仕事をしていることについては
評価してあげたいけど、もっと、自分から主体的に
行動してほしいと感じていたんですね。
ところが、「もっと主体的にいろいろ自分で
考えて行動したほうがいいと思うよ」
と伝えたとしても、本人はよくわかりません。
こういうときこそ、具体的に表現された評価項目から
たとえば、「改善案を提案する」「周囲の状況に気を配る」
という具体的な成長課題を見つけてあげるといいのだそうです。
これが井上先生のいう、評価項目と全体感の調和のようです。
■評価会議での事例
例えば、井上先生が使う手法の一つに、
評価会議で模造紙を用意することがあります。
縦軸に評価制度の点数。
横軸を4分割にし、それぞれ「不可・可・良・優」とします。
まず部下の全体感としてのイメージを
不可・可・良・優で判断してもらいます。
実際の評価点数と全体感の交わった場所に、
氏名と点数を書いた付箋を貼ります。
「点数が80点で、可の真ん中です」、
「点数が50点で、良の優寄りです」と言った具合です。
その時、評価点数が良く、良や優でも良さそうなのに
全体感を「可」としたなら、評価項目では測り切れていない
課題があるということです。
その時には、一体、評価項目と全体感の違和感が
どこに生まれたのかを徹底的に話し合います。
その結果、その評価者の基準が
すごく偏っていたことがわかる場合もあれば、
それまで明文化されていなかった会社が
すごく大切にしていることが見えくる場合もあります。
その部下が会社の大切にしているポイントを
普段の業務で積み重ねられなかったからこその
「可」だったということになるわけです。
逆の場合も然り。良い全体感とそこに至らない評価点の
違和感が何であるかを話し合います。
そうした評価会議で決まった内容を部下に話していくのです。
会社の大切にしていることや評価の理由。
右脳と左脳のバランスが取れた評価こそ、現場の社員に
響きやすいと井上先生は言います。
まさに、会社が一丸となっていくための
人事評価の運用と言えましょうか。
みなさんはどのように感じましたか?
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
このメルマガを書いていて思い浮かんだのは
「マイレージ・マイライフ」というアメリカ映画。
「解雇宣告人」という専門職種につき、
アメリカ全土で企業の代わりに
解雇を宣告して飛び回るサラリーマンの話。
夢はマイルを1000万貯めること。
解雇宣告人という職種をこなす中で、
結婚、恋人、両親などの関係性について
できるだけ身軽に生きようとしてきた主人公が
いつまでも、荷物が空っぽのままでいいのか?と
満たされない気持ちに気づく。
効率の良いこと、目指すべき目標にばかり向いていると
ふと気づいた時には、自分の感情が、置いてけぼりに
なっているかもしれませんよと言われた気がした、
そんな映画でございます。
何事もバランスなのかもしれませんね。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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