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『直感的に評価(ABCDE)を決めてもいい?!』~明快通信Vol.89~

2016年1月6日


明けましておめでとうございます!

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

本年でも明快通信をどうぞよろしくお願いいたします^^

 

私事ではありますが(いつもですが)

正月生まれの私は一つ歳を重ね、厄を抜けました。

さぁ今年は何が起こるのでしょう?

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

(毎週、起きたことを心強くお届けしていこうと思います)

 

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本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、

私、佐藤がお届けして参ります。

 

■テーマ:『直感的に評価(ABCDE)を決めてもいい?!』

 

直感的に、目の前にいる部下や社員に

「ABCDEの評価をつけてください」と言われたら、

皆さん、意外と答えられるのではないでしょうか?

 

逆に、「評価の意図を説明してください」と言われると、

固まってしまう人も少なくないですよね。

 

もちろん、評価の理由を説明できることが

大切なのは言わずもがなですが、今回は、

評価の「直感」も大切にしてほしいというお話です。

 

■同じ点数でも、「A」と「B」の社員が出る

 

井上先生が、評価制度の支援で入っていた300名の企業で

風土改革などを一生懸命、まじめにやってきた人事の担当役員さんから

こんなことを言われたそうです。

 

「井上さん、同じ点数の人間がいても、結果的に

「A」の人間と「B」の人間がいるのはしょうがないです」

 

井上先生は、この時、すぐにその意図が分からなかったそうです。

 

でも運営に関わっていけばいくほど、その大切さを

知ることになったのだそうです。

 

どういうことでしょう?

 

■この企業で起きたこと

 

その会社は、評価会議に一生懸命取り組んでいる会社。

 

その時、ある2人の社員が、どちらも点数が

同じだったことがあったそうです。

仮に、鈴木さんと高橋さんだったとします。

 

点数が同じなら、2人とも評価は「B」。

 

ただ、その時、評価会議に参加していた人たちの

感覚としては、鈴木さんの評価が高橋さんより良いと

いう事になったのだそうです。

 

というのも鈴木さんがいるとそのチームと場が

本当に明るくなる。いつも笑顔で穏やか。

 

会社全体が、鈴木さんが持っているその雰囲気を

認めていたんだそうです。

一方、高橋さんは、能力は変わらないけど、仏頂面。

 

ということで、鈴木さんは「A」、高橋さんは「B」

となったそうです。

 

■評価制度と直感の狭間にあるもの

 

この会社で一体何が起こっていたのでしょうか?

評価項目以外のところを加味してしまうと、

不透明性につながるのではないか?と思う方もいるのではないでしょうか。

 

井上先生が言っているのは、決してそういうことではありません。

というのも、直感が拾い上げている「全体感」の中に、

どうしても評価制度で測れないものがあるというのです。

 

どういうことでしょうか?

 

井上先生は言います。

「例えば、共感力って、チームにとってすごく大切な力なのに

評価制度で明文化して、評価するのがすごく難しいんだよ」

 

というのも、信頼を得るには、約束した期日を守るとか、

言われたことを完遂するとか、行為として、外から見て取れます。

 

でも、共感力は、相手に対する感じ方だから明文化できない。

相手に対する興味関心を持っているとか、相手を尊重するとか、

相手が感じた痛みを同じように感じることは、行為として

現れているのか、明確にわからないと井上先生。

 

共感力の強い人の多くが、チームでいい存在感を

出しているのにもかかわらず。

 

つまり、評価をする上で、直感的に判断する一つの利点は、

評価制度で測れないような「共感力」といった側面を

評価に内包できること。

ただ項目のみで見ているよりも、大きくその人を

捉えることができるのかもしれません。

 

とはいえ、評価制度とその直感や全体感を

どう扱えばいいのか分からなくなってしまった方も

いるかもしれません。

その辺のポイントについては、また次回、お伝えしますね!

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

来週もお楽しみに^^

 

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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

今回のインタビューで「測れないもの」というキーワードに

ひっかかりました。

 

ふと思い出したのは「カンフーパンダ」という

アニメーション映画です。

 

ただのぐうたらで小心者のカンフーオタクのパンダが、

凶悪な敵に立ち向かう伝説の「龍の戦士」に選ばれてしまう。

多くのカンフーマスターたちを差し置いて。

 

カンフーの老師はパンダに何かを感じ取ったわけです。

 

それはもしかすると、大切にしているからこそ、

感じ取れるものなのかもしれませんね。

逆に言うと、大切にしていないものには

鈍感で、表面的なものに惑わされるということでしょうか。。

 

それでは、次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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