『人事評価で悪いところを指摘したいときに考えること』~明快通信Vol.86~
2015年12月8日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
住んでいるマンションのエレベータートークに癒されています。
佐藤「雨が長くて嫌ですねぇ。」
高齢のご婦人「部屋干しトップを買いなさい!すっごくいいから!」
(エレベーターに乗っている十数秒の間に感じる熱意と優しさに感動)
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さて、本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ『人事評価で悪いところを指摘したいときに考えること』
前回は、上司が人事評価を嫌だな・不安だなと
思う理由について触れました。
前回の記事はこちら↓↓
http://jujube-ex.jp/Lcc1930/21001
評価者自身が「人事評価は相手の感情を害すると思っている」場合が
多いようなんですね。
とはいえ、人間誰しも、良し悪しがありますので
良い面ばかり見てもいられないと思われた方も多いと思います。
井上先生曰く、悪いところを指摘するときにも
大切なポイントがあるそうなので、本日も早速お伝えしていきます。
■なぜ、「伸びしろ」を見つけるのか?
井上先生は言います。
「悪いところを見つける前に、伸びしろを見つけなさい」
井上先生の言う伸びしろは、部下の持つ「長所」であります。
いったいこれはどういうことでしょうか?
ちょっと具体例を挙げてみたいと思います。
ある社員Aさんの評価について一緒に考えてみてくださいね。
長所:頭が良い
短所:動きが鈍い、言い訳ばっかりする
この時、井上先生はこの部下とどう対峙すると思いますか?
井上先生は、頭の良さにフォーカスして、
「あれもやれ!これもやれ!」とひたすら思考させることに
負荷をかけるそうです。
一方、多くの人は「動きの鈍さ」に目がいくので
「動け!動け!」ということしか言わなくなるのだとか。
そうやって、思考する場所を与えなくなっていく。
そうなると、機会がないわけですから、
もともとの良さは伸びにくくなります。
短所も、元来、苦手なことである場合が多いので、伸びにくい。
そうなるとこの社員Aは、なかなか伸びない(怒)、
という話になってしまうそうです。
もちろん社員Aにも感情はありますから、
苦しいことばかりを指摘され続けるというのは苦痛ですよね。
そうなると、上司も部下も評価が楽しくない。。。
ということになってしまうのだとか。
■伸びしろにまず目を向けるということ
では、井上先生の言うように、
頭の良さにフォーカスをしていくプロセスは何を生むのでしょうか?
井上先生ご自身の経験も交えながらお伝えしますね。
まず、その人の伸びしろにフォーカスすると
部下や社員には「会社や上司が自分をわかってくれている、
認めてもらっている」と思うのだそうです。
それは、関係性の基礎となります。
だから井上先生は、その基礎を築いたうえでこう言うのだそうです。
「お前のここはまだまだ伸びるよなぁ。もう少しできると思うよ。
でも、ここは本当に苦手だから、評価はCだぞ。
とはいえ、あと少し苦手なところを頑張っておくと
伸びるところもさらに際立ちそうだけどなぁ」
他にも
「お前は、ここをとにかく磨け。会社でNo1をとろう。
で、この苦手な部分は、最低限、周りに迷惑をかけないレベルは
維持するんだぞ?今のままではさすがに手放しできないから」
この2つの井上先生のお話を読んでお判りでしょうか?
悪いところの指摘というのは、何のためにあるか?
一、伸びる部分がさらに生かされるため。
一、リスクを冒さない最低限の基準を満たすため。
なぜ、ここまで、悪いところにこだわらないようなアプローチを
井上先生がとるのでしょうか?
これは、井上先生が考える「組織」の考え方に
秘密があるようです。
みなさんはこのこだわらないアプローチの秘密、何だと思いますか?
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
人の「伸びしろ」について考えたときに出てきた映画
「チャッピー」。
南アフリカを舞台にしたSFアクション映画。
犯罪を減らすためにロボット警官を登用。
人間のように感情や思考を育て、表現もできる
人工知能を埋め込まれた廃棄予定の警官ロボ「チャッピー」のお話。
プログラムは真っ白な状態で、起動時は生まれたての赤ん坊。
そこから知識や情報を吸収していく。
ロボットであるにもかかわらず、創造し、ものを作り出すことができる。
ロボットが自分の可能性に気づく瞬間。
この自分の可能性を知ったロボットの知識吸収への欲、
好奇心は目を瞠るものがある。
これはおそらく人間でも同じなんでしょうね。
どうやって、自分の可能性に気づいてもらうのか?って
ちょっとワクワクしますよね。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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