『いい人材に働き続けてもらえる会社~給与編~』~明快通信Vol.84~
2015年11月24日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
行きつけの定食屋さんで、「ご飯少な目で」と言う前に
おばさんに「ご飯少な目ですよね(^_-)」とウィンクをされました。
なんか嬉しい・・・。
(なんとも爽やかなこの対応に、ご飯の味は3割増し。
人間て単純です。)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ『いい人材に働き続けてもらえる会社~給与編~』
いい人材にこそ、長く働いてもらいたい。
その願いは、多くの中小企業の経営者にとって切なるものですよね。
ただ、実際の時代の流れは、「働き方の多様化」。
決して、管理者にはなりたくないけれど、
この給与をもらう分は、しっかり働かせてもらいます、とか。
事情があってパートタイムでしか働けないけど、
結果は、社員並みに出します、とか。
この技術を極めていくことしか考えていません、とか。
価値観の多様化の中で、
成長し、組織に貢献してくれる人材に対して
会社はどう向き合っていけばいいのか?
今回は、特に「給与」という側面から
このテーマについて井上先生にお話していただきました。
■「給与」は「経費」なのか?
井上先生は、こういいます。
「給与を3つの要素に分解して考えてみてはどうか?」
それがこの3つです。
1.経費
2.投資
3.配分(業績の)
さぁどういうことでしょうか?
【経費】は、給与のうち、実際にこなしてくれている
作業量に対して支払うもの。
【投資】は、今後の役割拡大、発想、伸びへの期待。
【配分】は、「今年はお陰様でこれだけ売上が伸びたよ」
というお疲れ様の意味を込めて、会社が分配するもの。
井上先生曰く、
「多くの場合、この中の「投資」に関する意識が希薄なのでは?」
この「投資」を意識するとどう変わるのでしょう?
■中途採用と新卒採用の給与
中途採用と新卒採用は、この要素で考えるとこうなるようです。
中途採用は、「経費 + 投資」。
新卒採用は、「投資のみ」。
中途採用の悩みでよく聞かれることは、「期待して採用したが
数年後に給与が見合わない」という声だそうです。
井上先生曰く、
「この要素を意識しておくと、そのリスクも
回避できる可能性がある」とのこと。
まず、中途採用時の考え方。
この2つの業務を管理してもらいたいので、
この部分についてはこの金額をお支払いしたいと思います。
加えて、今後3年間のあなたの企画力や推進力に期待する分として
この金額を乗せます。期待に応えてもらえなかった場合は、
この金額については、下げることもあり得ますよ。
と、最初から、経費と投資に分けることでリスクを
管理できるかもしれないというわけです。
そして新卒採用。
これはまさに、業務経験のない人たちへの
人間性や能力に対する期待のみ、つまり「投資」なのだそうです。
1、2年後に期待された業務をこなし、
経費として計上できることが理想。
成長著しい社員には、期待をかけ、さらなる「投資」を行う。
「ここまでやってほしいから、この給与(経費+投資)なんだよ」
と伝え続けていく。
「投資」した社員たちが、1,2年の時を経て、
「投資」の部分の期待に応えられるようになったとき、
「投資」した部分は「経費」となる。
そして、本人が更に伸びたいなら、新たな「投資」を続けていく。
これは、役割拡大や成長を考えている社員本人にしてみれば
とてもわかりやすい挑戦の場。
そうなると、逆に、役割拡大や成長することを希望しない社員には、
「投資」する必要性がなくなってきます。
むやみやたらに、長く働いているからと、
給与を上げる必要がないという考え方も同時に見えてくるのです。
この業務なら、給与=経費はここまでしか払いませんというわけですね。
みなさんはどのように感じましたか?
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
「投資」と聞いて思い浮かんだ映画はこれ。
『42~世界を変えた男~』
1947年のアメリカを舞台に、
初のアフリカ系アメリカ人のメジャーリーガーの
苦難と栄光の道を描いた実話に基づくお話。
このジャッキー・ロビンソン選手をたたえて、「42」という
背番号は、メジャー、マイナー、独立、アマチュアの
それぞれのリーグで永久欠番となっているんですね。
このロビンソン選手が人種差別を受けることを承知の上で
チームに引き入れたゼネラルマネージャー。
商業目的だったとかいろいろ言われていることはあるようですが、
その先には、「熱気にあふれ、様々な才能が結集した、
見る者が熱狂できる輝かしいメジャーリーグ」というものが
見えていたのではないかと思いました。
選手本人にとっては、命の危険を感じるほどの苦難の連続。
このゼネラルマネージャーにとって、
ロビンソン選手への「投資」は、
メジャーリーグ全体への『投資』だったのではないかと
井上先生のお話をまとめていながら、思い浮かんだことでした。
目の前のことへの「投資」が
大きな未来への「投資」に繋がる。
そんなお話なのではないかと思います。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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