『チームの難局を乗り越える問題解決力とは?!』~明快通信Vol.82~
2015年11月10日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
電話での会話。
相手の「そっか~」を「チョッパー」(byワンピース)と
聞き間違える。それでも続く会話。
(これぞ、人間の想像力の凄まじさと素晴らしさでしょうか…)
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、
私、佐藤がお届けして参ります。
■テーマ『チームの難局を乗り越える問題解決力とは?!』
前回は、成長するチームに必ず訪れる『成長痛』のお話でした。
→前回の記事はこちら
http://jujube-ex.jp/Lcc769/1951
そして、井上先生からは
「成長痛が伴う局面をチームで乗り越えていくためには、
チームでその問題を解決したという経験が必須なんだよ」
というお話がありました。
では、チームが持つ問題解決力とは
どんなものなのでしょう?
■問題解決の場面でリーダーに覚えておいてほしいこと
井上先生曰く、問題解決の場面には
2つのプロセスがあるそうです。
それは「考える」と「動く」というプロセス。
たしかに問題解決は、問題解決のための手段・方策を考え、
実際に決めた方策を動かしていくプロセスをたどります。
井上先生が強調したのは、「考える」プロセスにおける
リーダーのマネジメントについてでした。
「考える」プロセスでリーダーが知っておくべきこととは
一体なんでしょうか?
■「考える」チームは、自分の違和感を表現できる
井上先生は言います。
「考える場面においては、上に立つ人間が「正解」を
持っているとは限らない」
特に既存業務の問題解決の場で何を「考える」かと言えば、
それは、解決のための手段・方策。
リーダーは、1人でその手段・方策を考えることが
仕事ではないと言います。
その代わり、違和感や意見のでる自由闊達な『場』を
担保し続けることがリーダーの役割なのだそうです。
どういうことかと言いますと、
現場に近い部下たちのほうが、課題に関する情報量が
多いわけです。
よほど無関心な社員でない限り、頭のどこかに
「こうしたらいいんじゃないか?」という違和感や
アイディアを持っているはずと井上先生。
だから、チームの問題解決力を上げたいのなら
その違和感を自由闊達に出してもらう。
誰かの違和感を無視しない、握りつぶさない。
『リーダーはメンバーの「観察力」を信じてあげましょう』
(井上先生談)
そうすることで、アイディアの質・量を高め、
よりよい問題解決へとチームを向かわせることができるそうです。
そして、この場をリーダーが担保し続けるからこそ、
前回お話した成長痛である「不安や恐れ」にも
対応できるというわけです。
■副産物としての小さなリーダーシップ
最後に、違和感や意見の出る自由闊達な場を
担保し続けることによる副産物を一つ、ご紹介しますね。
例えば、新入社員の放った違和感が
「その案いいね」「やってみよう」という風に
その場をリードしていくことも出てくるのだとか。
これこそが、現場から生まれる小さなリーダーシップ。
この小さなリーダーシップは、自分の業務を持っている人なら
誰しも持てる可能性があるもの。
自分の業務の中での小さい課題や大きな課題に
「こうしてみたらどうか?」と考え始めることが
その業務をリードしていくことになると井上先生は言います。
つまり、リーダーにならずともリーダーシップは
現場から育てられるという事ですね。
この視点を持つことも、問題解決力を高めていくアプローチの
一つでもあるのだなと感じました。
みなさんもチームの問題解決力。ぜひ考えてみてくださいね。
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
リーダーシップと聞いて、思い浮かんだ映画。
アメリカでとてつもない興行収入をたたき出している
青春ミュージカルコメディ映画『Pitch Perfect2』。
この前作『Pitch Perfect』では、
ある大学の伝統的な女子アカペラサークルがその舞台。
ストーリー中には、サークル部長と主人公が、コンクールで勝つために
伝統を守るか、新しい曲を練習するかで激突するシーンがある。
サークル部長の保守的でまさにトップダウン的な指導は
チームから創造性を失わせる。
主人公の革新的なパワーやアイディアは、変化と衝突を生む。
要はそのチームの目標に何が必要か?という話なのだが
結局、コンクールで勝つには、革新が必要という結論に至る。
革新するために、チーム一丸を目指し、
メンバーの一人ひとりが、誰にも言ったことのない
秘密を打ち明けて、結束力を高めようとするシーンは、
ただの笑えるシーンでもあるけれど、
『自分を知ってもらい』『相手を知る』ことで生まれる
彼らのチームの可能性を暗示しているようにも思える。
アメリカンジョークが苦手でない方はぜひ!
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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