『自主性を育てるには、何を育てればいいのか?』~明快通信Vol.78~
2015年10月13日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
先日、会社に二十世紀梨が届き、一人一ついただき、
帰りまで机の上に乗せておいたところ、
パソコンのマウスと間違えて、梨を握る。
(何の無意識が私にマウスではなく、梨を握らせたのか…不思議です)
さて、明日は、組織運営に悩む社長必見のセミナーの
お知らせがあります。ぜひ、お楽しみに!
本日も、早速、井上健一郎先生のお話を
私、佐藤がお届けして参ります。
今回のテーマは「自主性」。
■テーマ『自主性を育てるには、何を育てればいいのか?』
「自分で動ける社員がほしい」、
「指示待ち社員はいらない」という声は、
人材育成の悩み・課題として、よく耳にします。
自主性のある人材がどうしたら育つのか?
それに答えがあるのなら、喉から手が出るほど欲しいに違いない。
ただ、その前に、「自主性とは何か」について
考えてみたことはありますか?
■「自主性」とは?
「自主性」について、皆さんはどのように説明しますか?
辞書をひいてみると、
自主性とは「自分の判断で行動する態度」とありました。
このわかりそうでわからないところを
井上先生は、こう表現してくださいました。
「仕事における自主性とは、
自分の担当については、責任を持って決められること」。
最初は、会社全体から見れば小さな業務でいい。
その小さな業務について、自分で決めていくことを覚える。
そして、自分で決める仕事のレベルを上げていくことを目標にする。
自分の担当については、決断することができる。
これが「自主性」なんですね。
自主性とは、自ら動いていけることだと
私はイメージしていましたが、井上先生のお話を聞いて、
「あぁそうか」と気づかされました。
そうやって自ら動いていける人というのは
自分で「決める」ことができている人なのだなと。
■なぜ、自主性のある人は、自ら決めていけるのか?
自分で決めることができても、その決定の質が悪く、
上司が「もう少しどうにかならなかったの?」
「これじゃ認められない」と感じることもありますよね。
ということは、自主性のある人というのは、
「自分で質の良い決断ができる人」と言い換えられます。
井上先生のお話を聞いていると、
どうやらポイントは2つあるようです。
(1)当事者意識と問題意識
(2)感じたことを言える環境
どういうことでしょう?
例えば、ある社員が、雨が多い日には、
このCという商品が良く売れると気づいたとしましょう。
雨の時は、少しこの商品を多く仕入れておくといいかもしれないな。
こういったことが、いわゆる当事者意識と問題意識。
自分の業務のなかで、何を見て、何を感じて、何に気づくか。
自分の周りで起きている情報をインプットしているわけです。
そして、どんなことをしてみたらいいか?を思いつくわけです。
ここで決裁できる立場にある経営者なら、Cという商品を
多めに注文するところまで一気に決断することができます。
でも、一介の社員の場合、ここで提案や確認をすると
決意(決断)できるかどうかにかかってきます。
だからこそ、2つめのポイントが大切になってきます。
「こう感じた、ああ感じた」という感じたことを
安心して言える環境があること。
このアウトプットできる環境が無いとどうなるか?
アウトプットをしなくてもいいなら、
社員自身が周りの情報をインプットする必要性はありません。
そうしたら、当事者意識なんて芽生えるはずもない。
問題意識も生まれてこない。
■目標設定の中で自主性を育てる
アウトプットできる環境を作るのが難しいなと感じた方へ。
井上先生のお話から、こんなヒントがありました。
「社員自身の目標設定の時に、
お店がよくなるための目標設定をしてもらう。
あなたから見えたお店の課題を解決するとか
技能アップして、この技術を身に付けて生産性を上げるとか。
あくまで、会社のために、自分のできることを考えてもらう。」
社員から見えているもの、感じているものを
自分自身の目標としていくことで問題意識を育て、
目標設定の場を、アウトプットの場にも
できるということだと思うのです。
目標設定の場も考え方・捉え方でこんな風に活用できるんですね。
みなさんも「自主性」の育て方、考えてみてください!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
今回は、映画も小説も何も思い浮かばないので、
初めて、自分のいるチームの事を書いてみようと思います。
私が属するチームは、それぞれの自主性が高いと思うのです。
身近に井上先生がいたことも幸いして、組織力について
考えることのできる環境もありました。
だんだんと増えるチームメンバーと時間を過ごして思うことは、
彼らが、先に進んでいくことを楽しいと感じていること。
自分自身に可能性を感じていること。
そして、何らかの安心感がそこにあること。
ただがむしゃらに走るだけじゃなく、不安、違和感、
言葉にできないことも含め、表出できる環境が
たしかにあったのだと思います。
井上先生がいう、誰かが違和感を感じた後の「だとするなら」
コーチングなら「Yes and」をメンバーが体現してるんでしょうね。
今回は、編集をしながら、一番ここで書きたかったことは
我がチームの振り返りでした^^
次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
————————————————————–
■井上先生への質問はこちらにお寄せください。
————————————————————–
■『明快通信』バックナンバーが読めるようになりました。
http://jujube-ex.jp/Lcc769/1901
————————————————————–
■人事評価システム「明快」
http://jujube-ex.jp/Lcc769/2901
Facebookページはこちら
http://jujube-ex.jp/Lcc769/3901
■人事評価セミナー
http://jujube-ex.jp/Lcc769/4901
————————————————————–
■経営組織アカデミーはこちら
http://jujube-ex.jp/Lcc769/5901
————————————————————–
■経営組織アカデミー(3%倶楽部会員、『明快』ご購入者はこちら)
http://jujube-ex.jp/Lcc769/6901
————————————————————–
▼『明快通信~中小企業は人事部を作りなさい!』
このメールは、究和エンタープライズコンコードによる
メールマガジンです。