『組織の結束力を高める競争心って何でしょうか?』~明快通信Vol.75~
2015年9月15日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
先日、映画館のチケットカウンターで
チケットを購入していると、隣の窓口にやってきた
70歳くらいのご婦人。
「これから観られる映画は何かしら?」
研修中の20代前半の女性スタッフさんの返事は
「ターミネーター 新起動・ジェニシス 2D版です」
「2Dって何?」
(2D?ターミネーター?他にも映画あるよね?などと思いつつ、
なんとも歯がゆい会話でありました)
さて、本日も、井上健一郎先生のお話を
私、佐藤がお届けして参ります。
今回のテーマは「社内競争」。
■テーマ『組織の結束力を高める競争心って何でしょうか?』
みなさん、「社内競争」と聞くと、どんな印象を受けますか?
私は、成果主義、実力主義、個人プレーといったことが
想起されます。
世代によっても、イメージは異なってくるかもしれませんね。
いかがでしょうか?
井上先生曰く、社内競争を上手く使うことで
純粋にチームの結束を高めることができるのだとか・・・
今回は、社内競争はどんな風に取り入れると
組織のチーム力を上げられるのか??
そんな時に気を付けるべきポイントは何があるか?
についてお届けしていきたいと思います。
■ライバル心を演出した戦国武将
戦国時代、下剋上の世の中で、配下の戦国武将の
ライバル心をうまく演出していたのが織田信長。
柴田勝家を優遇してはいるものの、
明智光秀や豊臣秀吉はその横を大きく駆け抜けていく。
それでも、織田は、柴田勝家には、戦のしんがりなど
戦地で重要な任務を何度もさせ、
信頼を置いていることを示すんですよね。
明智や豊臣の重用とのバランスを保っているように思えます。
こういったライバル心の演出が織田勢力の拡大を後押ししていた
一つの要因であったのでしょうね。
とはいえ、苛烈極める人心掌握なので、
どうしても疑心暗鬼を生むなど
謀反を引き起こす原因であったことは否めないところです。
なのでこういったライバル心の演出が
今の時代にそのまま当てはまるかといえば
もちろん一概には言えません。
■チームの結束を高める社内競争とは?
社内競争で簡単にイメージできるものとして、
営業チームA対営業チームB。
この場合、AとBそれぞれの単純な売上成績が
比較されやすいところ。
これは、「ライバル心」を煽るにはもってこいなわけです。
けれど、井上先生は
「売上成績の比較ではなく、チーム自体の対前年度比の
伸び率にしてみてはどうか?」と話してくださいました。
いったいどういうことでしょう?
つまり、井上先生の言いたいことはこういうことです。
単なる売り上げ数字ではなく、チーム自体の伸び率で競うことで、
自分たちの「成長」を意識することができるようになります。
ひいては、自分たちの「成長」が会社への貢献となることから
会社の発展への意識も高まっていくわけです。
この勝負は、会社の全体感とチームの結束力を
認識させることが目的なんですね。
それは、自分たちのチームが伸びるということが
会社全体の伸び・発展に繋がっていくということ。
チームとしての、会社への貢献度が評価されること。
この2点を前提として勝負をさせるということです。
そうすると、チーム間ではなく、
チーム内でどのように伸ばしていくのかに意識が向きやすくなる。
チームで成績を上げていくという事がどういうことなのか?
を考えさせる。
それは、ただの個人プレーや
チーム間のいがみ合いにはならない、
健全な競争心の煽り方なのかもしれませんね。
みなさんは「社内競争」についてどのように考えますか?
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
このお話を書いていて思い浮かんだのは
アメリカの学園ドラマ「glee」。
簡単に説明しますと
アメリカの高校におけるヒエラルキー。
そのトップは、アメフト選手とチアガール。
最下層にいるglee(合唱)部の面々が
ヒエラルキー、人種、障害などによる
いじめや嫌がらせに負けず、glee部としての
栄光をつかみ取ろうとするお話であります。
glee部の彼らは、自分たちが「除け者」であることに
コンプレックスを持っている。
だから、歌うことを通して、自尊心を満たそうとする。
だから、私の方がうまいとか、俺の方がうまいというように
リードボーカルや美味しいポジションのために
争いが生じる。まさに、ライバル心むき出しである。
でも、いざ、コンクールになれば、
自分たちの最高のパフォーマンスを行うためには、
誰がリードボーカルで、この歌を歌ったらいいんじゃないかという
話ができてしまう。
誰をどうやって活かして、チームで
最高のパフォーマンスをするか?
チームのパフォーマンスを上げるために
弱みも強みに変換できる彼らの強さは、
ドラマとはいえ胸打たれます。
次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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