『自分の所属組織の問題のみを主張する人の意見を受け入れたくないワケ』~明快通信Vol.67~
2015年7月21日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
先日、大好きな定食屋さんで昼食を平らげた後、
突然の豪雨により、傘を持たない私は足止め…。
店先で雨宿りさせてもらっていたら、
お店のおばさまがなんとピンク色の傘を差し出してくださいました。
後日、改めて傘を返しに行くと、
「あら~返しに来てくれたの?ありがとうね~」
(いやいや貸していただいたの私ですから!心洗われた瞬間でした)
さて、本日も、井上健一郎先生のお話を
私、佐藤がお届けして参ります。
今回のテーマは「組織の外」。
■『自分の所属組織の問題のみを主張する人の
意見を受け入れたくないワケ』
同じ会社の中でも、部署やチームごとに特色があり、
目標があり、それぞれが想いを持ってやっているので、
意見がぶつかってしまうことありませんか?
営業部 対 製造部。
営業チームA 対 営業チームB。
そもそも会社の目標を達成すべく、
作られた組織体であるにも関わらず、なぜか衝突してしまう。
この時、一体何が起きているのでしょう?
■組織は「内」に目が行きがち
日本人と言えば、元来、集団や組織の力を使って
物事を解決する力が強いとされてきています。
でも、日本人は、そのエネルギーを組織の内側に
とどめようとする力もまた強い。
だからこそ、「内」で問題解決をしようとする
傾向も強いとおっしゃる井上先生。
つまり、衝突が起きる時には、
自分の所属組織の「内」の問題についてのみ
焦点が当たってしまっている。
そうなると、他部署の問題は「外」の問題。
もはや、「外」の事は我関せずという状態が
当然のように起きるわけですね。
哀しきかな、同じ会社であるにも関わらず。
■組織の「外」からモノを見るということ
こうなると組織間でどんな視点を持って
話をしていけばいいのか?悩みますよね。
こんな時には、それぞれの組織の「外」から
自分たちがぶつかっている『理由』に目を向けます。
例えば、納品期日について営業部と製造部が衝突したとしましょう。
営業部は「お客様に一日でも早く商品をお届けしたい」
製造部は「他の納品期日との兼合いがあって難しい」
彼らは、何を大切にしているのでしょう?
営業部「次の発注に向けて、信頼してもらいたい」
製造部「それぞれのお客様に丁寧に対応したい」
会社としては何を大切にしてるのでしょう?
営業部「競合他社との違いを打ち出して、売上を上げること」
製造部「お客様にいい商品を届けて、喜んでもらうこと」
なんだか相容れないような感じがします。
でもここまで話せたなら、井上先生がよく
お話してくださる「だとしたら」が使えます。
当事者としてそれぞれの言い分について考えてみるのです。
そうしてみると、製造部から
「競合他社との違いということなら、納品期日じゃなくて、
こちらの商品を無料で試してもらったり、この商品を5%増量で
届けたりとかでは喜んでもらえないだろうか?」
といった話が出てくるかもしれません。
自分の組織の「内」の解決策にとどまらない、
新たな可能性が見つけられるかもしれません。
■自分の会社も「外」から見てみる
これは何も、同じ会社内だけで考えることでもなく、
自分の会社を「外」から見るということのヒントでもあります。
例えば、「人材の確保」というテーマについて
自社内と「外」の視点から考えた場合では違ってきます。
「内」:内の部署ではこんな人材が足りていない。
育成には時間がかかるので、採用しましょう。
「外」:同業界の中で、こんな動きがある。
ということは、弊社もここで勝負をしなくてはいけない。
その時に、こういった人材や戦力をどう確保していくか。
外部とのアライアンスを組んでみてはどうだろう。
各自が自分の組織を意識しつつ、
「外」という、物事をマクロで捉える視点をどう養えるか。
組織の課題も「内」と「外」から考えてみると
可能性が拡がりそうですね。
井上先生からの今日の一言は、
「これからの大いなる組織運営は、『外』と
どれだけコネクトできているかが大事」
みなさんも考えてみてくださいね^^
組織と感情の狭間にヒントがある!!
来週もお楽しみに^^
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
なぜか、この話題を書いている時に思い浮かんだのは
漫画「ドラゴンボール」。
敵同士憎み合っていたはずの悟空と天津飯、悟空とピッコロ、
悟空とベジータ。
はじめは憎み合っていたのに、共通の強大な敵を倒すために
一緒に戦うわけですね。
ピッコロ大魔王だって、ベジータだって、最初は共通の敵。
フリーザ、人造人間、セル、魔人ブーと強い敵が現れると
いつの間にか、仲間。
「外」に大きな目的ができると
自分の「内」の範囲が拡がるということなのでしょうか。
自分の「内」が拡がるって結構面白いですね。
次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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