『チームが変わった瞬間に伸びる社員・伸びない社員Part.1』~明快通信Vol.65~
2015年7月7日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
先日、テレビをつけた瞬間、恐怖で凍り付きました。
映っていたのは、「呪怨」という有名なホラー映画のCM。
一番最後の怖いおばけのようなものが最初に
目に飛び込んできたのでした。
(CM自体が初見だったので、ついに呪われたかと思いました)
本日も、井上健一郎先生のお話を
私、佐藤がお届けして参ります。
今回のテーマは「個人特性」と「環境」
■『チームが変わった瞬間に伸びる社員・伸びない社員Part.1』
会社の中で、起きる出来事の一つとして、
こんな現象ありませんか?
前の所属チームの時は、生き生きして評価もよかったのに
異動後、うちのチームでは、なんかパッとしない・・・
逆に、パッとしない人が異動してきたと思ったら、
なぜかうちのチームでは、生き生きと成果を発揮し出した!
あるよなと感じた方、
いったい何が起きてると思いますか?
異動した人間は、同じ人間なのに、評価はこうも違う。
この現象について、今回はある2側面から、
井上先生がヒントをくださいました。
「個人特性」と「環境」。
■その人の行動を決める「個人特性」と「環境」
ドイツの心理学者クルト・レヴィンの打ち出した
こんな方程式を知っていますか?
B=f(P・E)
B=行動(Behavior)
P=人格(Personality)
E=環境(Environment)
簡単に説明すると、その人の行動は、
その人の人格と、その人を取り巻いている環境の
関数であるということ。
つまり、行動は、その人の個人特性と環境によって決まる。
方程式にすべて上手くはあてはまらないでしょうが、
この前提を踏まえると、組織運営上、
何を考えなくてはいけないでしょう?
■自分が誰かの環境であることを忘れている
問題行動の多い社員や、行動力や行動の質が悪い社員について
本人の能力や特性が注目されやすいですよね。
「Aくんはやる気はあるけど、顧客対応の力が低いよね」
「Bくんはお客さんにアポイントとれる能力はないよ」
普通に、よくある会話かと思います。
たしかに、個人特性に原因を特定するなら、
これで会話は終了です。
でも、もし、こういった課題を「環境」的な視点からみたら
どうなるでしょうか。
顧客対応の力、低いのはその社員だけですか?
本当は、周りのレベルも低いとしたら、社員教育が
うまくいっていないということですよね?
ベストな顧客対応について、本人に認識させられてますか?
アポイントをとるには、どういった能力・知識が必要ですか?
今の本人には、どういった能力と知識があるのでしょうか?
把握していますか?
本人がその業務で、成果を出すために伸ばせるポイントは
ないでしょうか?
というように、その環境に疑問を持つことです。
つまり、部下や社員を取り巻く環境が、
現在、彼らにどう影響しているのか?
この影響を認識しないと
社員や部下の行動が変わる可能性を極端に狭めることに
なってしまうわけです。
そして、その部下や社員にとって環境というのは、
会社、組織の雰囲気だけではありません。
その人にとっての上司、同僚、後輩も環境の一つなんです。
みなさんも誰かの「環境」であるということですね。
■その「環境」を感じ取る個人特性が、採用では大切?!
とはいえ、環境・環境と言っていても
もちろん限界はあります。
それは、どんなに良い環境に身を置いても、
それが響かない人というのはいるからですね。
逆に悪い環境の中でも、能力を発揮できる人もいるわけです。
次回は、井上先生が特に採用の時に大切にしている
個人特性、能力について、お伝えしようと思います!
組織と感情の狭間にヒントはある?!
来週もお楽しみに^^
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
チームメンバーの能力を最大限に引き出すことが
リーダーの役目ならば、、、
と考えた時に、思いついたものが漫画「キングダム」。
とある人気テレビ番組で紹介されて火がついたと言われています。
このお話、秦の始皇帝が、中華統一を成し遂げるまでのお話。
もちろん、あの広大な中華を統一するという宿願を達成するには
戦国の世で、たくさんの血が流されるわけです。
その中で、戦国の世の武将たちがどうやって人を動かしていたか。
本能型で先陣を切って、敵に突っ込んでいく武将もいれば、
知略型で、本陣営から出ずに、戦を動かす武将もいる。
そして、彼らは、兵の士気を上げるためにいろいろな語り方をする。
自分自身が天下随一の大将軍である。我らに敵なし。
自分自身の大義、宿願。敵方への恨み。お前らは強い。我らは無敵だ。
そうやって、戦いへの恐怖を振り落とし、アドレナリンを大放出させる。
こうやってみると、戦国の世から、
組織が感情で動くということは、当然のことだったのかもしれない。
今は、動かし方が多様化しているけれど、
感情が動かなくば、組織は成果を出せないということ。
そんな観点から読まずとも、かなり面白いですので
興味のある方はぜひ!
次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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