≫ HR Journal TOP

『信頼できない部下はどうして信頼できないか』~明快通信Vol.060~

2015年5月26日


 

おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

先日、親戚一同と大きな水槽で釣った魚を

その場でお造りにしてくれるお食事処に行ったときのこと。

水槽をよくよく見ていると、『サメ』らしきものが泳いでいる・・・

ざわつく親戚一同。

丁度よくテーブルに食事を運びに来た店員のお兄さんに

4歳の少女が放った一言。

 

少女「サメみたいな人がいます!」

 

お兄さん「サメはいるけど、人はいないよ~(笑)」

 

(そしてサメの名は「キャプテン」。店のペットだそうです。

客に釣られたらどうするんだろう・・・と思ったのでした)

 

 

さて、本日も人や組織に関する井上先生のお話を

お届けして参りたいと思います。

 

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

■今回のテーマ:信頼できない部下はどうして信頼できないか

┗…┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…┛

 

唐突ですが、あなた自身は会社で、

上司や同僚、部下から「信頼」や「信用」を得られていますか?

 

もしあなたが「信頼」や「信用」を得ていると感じているならば、

その「信頼」や「信用」をご自身でどのように構築してきましたか?

 

さあ、どんなことが思い浮かびましたか?

 

頼まれた仕事をすぐにとりかかること。

人の話をしっかりと聞くこと。

相手を否定しないこと。

 

おそらく仕事を通して、大切にしていること、

心がけていることが出てくるのではないでしょうか?

 

では、私が何を一番大切にしているかというと、

「小さな約束を繰り返すこと」です。

 

どうして「約束」か?私の見解をお伝えしていきます。

 

■どんなに小さなことも約束にしてしまう

 

例えば、夫婦間で「これやっといてね~」「わかった、やっとく!」

という会話を交わしたとします。

 

頼んだ方は、今日中にやってほしかったのだけど特に伝えていない。

翌日にやっていなかったのを見て「なんだ。まだやってないの?」

と言ってしまう。

 

相手は「明日やろうと思って。。。」と言う。

 

はたから見ていると、どちらにも突っ込みどころはありますよね。

ただ、このとき頼んだ方から見ると、「約束を守ってもらえなかった」

という感覚が残ってしまうんです。

 

では、どうすればよかったか?

 

頼まれた方は、相手に言われなくても「明後日まででいい?」と聞く。

「明日までにはムリ?」→「明日は無理。明後日じゃないとできない」

「じゃぁ、自分でやる(もしくは、明後日までにお願い)」となる。

 

この会話ができていると、

頼んだ方は、約束を守ってもらえなかったという負のイメージを抱かず、

頼まれた方も、約束を守れない人という不要なレッテルを

貼られないわけです。

 

この約束を守れないという感覚が一度ついてしまうと、

信頼が崩れていきます。

 

そして、こういうことは、会社のいたるところで起き得ます。

 

■その部下、約束下手ではないですか?

 

本日のテーマにもしましたが、あなたが部下を信頼できないとき、

あなたの部下は、あまり「約束」をできない・していないのでは

ないでしょうか。

 

上司「これやっておいて」

部下「わかりました!」

 

これだと、あとが怖いですよね。

 

上司「これやっといて」

部下「明日は厳しいので、明後日まででいいですか?」

上司「明後日の午前中だと助かる」

部下「内容は、どの程度まで詰めておけばいいでしょう?」

上司「社内の人間に説明するための資料だから、形式にはこだわらない。

内容が伝わればいいんだ」

 

すごくいいですよね。この会話で上司と部下は、

このレベルの資料を明後日の午前中までに作っておくことを

約束したわけです。そして、その約束を果たせたなら、

上司と部下の信頼は深まります。

 

いたって当たり前の話です。

 

信頼できる部下や社員はやっているはずです。

ただ、信頼できない社員は、こういった会話の重要性を

知らない、もしくはこういった思考ができないのかもしれません。

 

そうなると、上司としては、どうやってこの部下と

約束を取り付けていくかを考えていくしかありません。

 

この社員は、10のうち5くらいまでの情報を確認して約束すれば大丈夫。

この社員は、10のうち8まで伝えておけば大丈夫。

 

自分が部下を知り、約束の取り付け方がわかっていれば

その約束は守られやすくなり、部下への信頼の幅が厚くなるはずです。

 

自分の接し方次第で、相手は約束を守ってくれますから。

 

 

■上司の約束も部下は見ている

 

一方で、あなた自身の約束も部下はよ~く見ています。

 

あなたがどうやって約束を果たすのか。

 

「わかった、それは私が社長と話しておくよ。

この結論は週明けには必ず伝える」

 

「それは、俺がもう少し考えておくから、時間くれる?

作ってもらった資料の方向性はあっているんだけど、

何か引っかかるからちゃんと考える時間を取るよ。

金曜日まで待てる?」

 

この具体的な約束。そして、それを実行し、果たす。

 

普段から、約束をしっかりと果たす姿勢を見せていれば、

チーム全体に、あなたの約束の果たし方が浸透していきます。

 

いつもお伝えしていますが、人に指を向ける前に、まず自分。

 

小さな約束を繰り返してください。

そして、その約束の仕方・果たし方も少し振り返ってみてくださいね。

 

それではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

「信頼」を築く。

 

改めて言葉にすると、なんとも難しく感じてしまう。

 

そして気づきました。

どうやら、私の弱いところは「言葉に引っ張られる」

ところのようです。

 

結局は、「信頼」を築くために自分が行動することの方が重要なのに、

「信頼」を築かねば!と思った瞬間に、委縮する。

 

この人を信頼し、自分も信頼してもらいながら

仕事をしていくには?

 

たくさんできることがありそうです。

 

さぁ今日は、何をしてみましょうかね(嬉)

 

性懲りもなく、「信頼」といって思い出した映画は

「ホビット~決戦の行方~」でした^^

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

————————————————————–

■井上先生の無料【組織活性化プロジェクトセミナー】はこちら

http://jujube-ex.jp/Lcc769/1711

————————————————————–

■『明快通信』バックナンバーが読めるようになりました。

http://jujube-ex.jp/Lcc769/2711

————————————————————–

■人事評価システム「明快」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/3711

 

Facebookページはこちら

http://jujube-ex.jp/Lcc769/4711

 

■人事評価セミナー

http://jujube-ex.jp/Lcc769/5711

————————————————————–

■経営組織アカデミーはこちら

http://jujube-ex.jp/Lcc769/6711

————————————————————–

■経営組織アカデミー(3%倶楽部会員、『明快』ご購入者はこちら)

http://jujube-ex.jp/Lcc769/7711

————————————————————–

 

▼『明快通信~中小企業は人事部を作りなさい!~Vol.060~

●井上健一郎のコラム『中小企業は人事部を作りなさい!』

このメールは、究和エンタープライズコンコードによる

メールマガジンです。

 


TOPへ戻る