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『エンタテイメント業界で働いて感じた組織の「あそび心」について』~明快通信Vol.057~

2015年5月5日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

先日、普段より早い帰宅で、ルンルン気分で夕食を作り、

主菜・副菜・汁物がととのい、さあ食べようと思い、驚愕。

ご飯を炊くのを忘れていました。

 

(最近の炊飯器の早炊きは20分弱。

優秀だけど、20分のおあずけはやっぱり辛いものです)

 

先日、明快通信【号外】でご案内した、

井上先生のセミナー情報は、編集後記のあとにある

『井上先生の無料【組織活性化プロジェクトセミナー】はこちら』

をご覧くださいね。

 

さて、今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「組織形成」。詳しくは本文で・・・!

 

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

テーマ:エンタテイメント業界で働いて感じた

組織の「あそび心」について

┗…┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…┛

 

前回は、部下の「振り返り」を支援するお話をしました。

 

その中で、部下の中にポジティブな状態、

「不安のない状態」を作らないと、新たな発想や気づきは

生まれないんですよということにも触れました。

 

前回の記事はこちら↓↓

http://jujube-ex.jp/Lcc769/1681

 

では、もし、そんな新たな発想や気づきを大事にできる

クリエイティブな組織を作りたいならどうすればよいのか?

 

私自身が20年以上、エンタテイメント業界というクリエイティブな

業界にいた経験を踏まえて、お話させていただこうと思います。

 

 

■「あそび心」を持たせながら、成果を保証するために

 

そのときの上司、諸先輩方から学んだことは、

とにかく面白がること。

なんでも「あそび心」を持って発想することです。

彼らは、自身の背中で、「あそび心」の偉大さを

見せつけてくれていました。

 

そんな「あそび心」を大切にする文化は、

多くの「制約」がある中では育ちません。

 

やらなきゃダメ、やっちゃダメ、ということが多すぎると

自由な発想が制限されてしまうのです。

 

実は、クリエイティブは、「思考の枠」の外に目を向けることで

生まれることが多いのです。

 

なので、当然、外的にも内的にも制限を設けてしまうと、

生まれてくるクリエイティブ自体を制限することになるんですね。

 

誰もが知っている大手広告代理店にはかつて、

制約のない状態で企画だけをひたすら話し合う部署があったそうです。

そこでは、やはり一般常識を超えた秀逸な企画が

たくさん生まれたと聞きます。

 

「制約」よりも「自由」、

つまり「枠をはずす」という考え方がクリエイティブに

想像以上に影響するということについては

十分認識しておいたほうがいいと思うのです。

 

とはいえ、会社に制約がないと

ただ「たがが外れた」状況になるだけではないかと

不安になる方もいると思います。

 

ですが、当時の私の上司や先輩たちは、

制約のない中で、特に仕事にルーズになるわけでもなく

成果を出し続けていました。

 

ここからわかったことは、最高のクリエイティブを出すという

最高の「成果」を保証するために、それぞれがしっかり

自己コントロールができていたということなのです。

 

ここで私のいう「自己コントロール」は

「自分に負荷をかけられる」ということです。

 

当たり前ですが、制約が無い中で

自己コントロールできない人は成果も出せないわけです。

 

 

■自己コントロールするための意義と安心

 

当時、なぜ、組織の人間が自己コントロールをできていたのか

振り返ってみると、気づくことがあります。

 

皆さんの中には、自己コントロールと聞くと、

窮屈で大変なイメージを抱く方はいないでしょうか?

 

それは、自己コントロールするということが、

自分のやりたいことを制限されると感じる場合や、

本人が自己コントロールをしてまで、

何かを達成することにプラスの意義を感じないという場合が

あるからではないかと思うのです。

 

しかし、私がいう自己コントロールには、

苦しみや窮屈は伴いません。

 

当時の私たちは、自分たちの仕事に対する誇り、希望、

そして会社に対する感謝、期待というものを大いに感じていました。

 

つまり、仕事をすることが面白く、

仕事で何かを達成することがとても楽しかったのです。

 

これが今思うと、自己コントロールをし、

自分を成果に向かわせるための意義だったのだと思います。

 

そして、若いころから、決して小さくはない権限を委譲されて

「間違ってもいいよ、やってこいよ。お前ならできるから」と

言ってもらえていたんですね。

 

つまり、意義もあり、認めてもらい、

やっていいよと言われて、不安もない状態なのです。

 

そうなると、自分自身が目指したことにたどり着くために、

自己コントロールする(かけるべき負荷をかける)のは

当たり前なのです。

むしろ、自分に負荷をかけたくなるのだと思うのです。

「よっしゃ!やったるぜ」です。

 

そうなると、これは仕事の押しつけではないわけです。

 

だから例えば、「再来週までには仕上げといて。お前に任せるから」

と言われて、自分のスケジュールを確認する。

でも、再来週はスケジュール的にできない。

その時に、今日中に徹夜でやってしまえー!と思ってやってしまう。

でも苦痛じゃない。楽しくて、面白がっているんです。

 

自分がこだわりたくて、成果を出したくてやっているわけなので、

周りからは、負荷に見えても、本人にとっては負荷ではなくて

やるべきこと・やって当然のことだったのかもしれませんね。

 

 

■楽しく、自分に負荷をかけられる組織とは?

 

自分自身の経験を思い返してみましたが、

今の時代に、なかなか取り入れづらい、

受け入れづらいと感じることもあるでしょうし、

私自身、全ての組織にとって正解であるとも思いません。

 

ただ、1人1人の社員が成果に向かって

楽しく自己コントロールできる組織を考えてみると

組織や上司のあり方のヒントみたいなものが見えてくると思います。

 

長くなってしまいますので、続きは、次回に

お話してみたいと思います。

 

みなさんも考えてみてくださいね!

 

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

目標を達成するために自己コントロールを徹底する話。

 

アメリカ映画で良くある展開は、

まず、主人公が挑戦する⇒失敗する(負ける)⇒

立ち上がる⇒ゴールへ到達。

 

この展開が観ている人のテンションを上げるわけです。

アメリカンヒーローたちも必ず一回敗北を喫します。

 

その敗北で何かにぶつかって、

目指すべきものが何かを認識します。

そして、やることがわかったなら、突き進め!

と言われているような気がしてくる映画はたくさんあります。

 

この展開に憧れて、自分を投影したくなるから

この手のストーリーが多いのだと思うのです。

 

ただ、その時にふと気が付くのです。

主人公の脇で同じ方向を見て、応援してくれる人の存在。

 

やはり必要だと思うのです。

 

自分が誰かに並走してもらっているように

私も誰かに並走できるようになりたいなと思う今日この頃です。

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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