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『部下に業務を頼むとき、〆切の確認をしている方へ』~明快通信Vol.050~

2015年3月10日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

私の会社には、終業時刻間際にゴミ回収を当番制で行う決まりがあります。

先日、当番日に、席の合間をぬってゴミを回収していたところ、

「いただきます~ゴミ」と言うはずが「いただきます~ごはん」。

 

一瞬固まった空気、忘れません。

 

(ツッコみと笑いに救われる。また会社が少し好きになりました。)

 

先日、明快通信【号外】でご案内した、

井上先生のセミナー情報は、編集後記のあとにある

『井上先生の無料【組織活性化プロジェクトセミナー】はこちら』

をご覧くださいね。

 

 

さて、今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社員育成」。詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:部下に業務を頼むとき、〆切の確認をしている方へ

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業務を頼む時、部下に「締切を守らせる」のは鉄則中の鉄則です。

 

ただ、多くの上司のみなさんは、こんな伝え方をします。

 

「明後日の会議の資料、作っといてくれる?」

 

もはや、ここからは、社員の経験と力量が問われます。

 

この問いを受けて、「わかりました。」という社員。

何も確認しないなんて・・・ちょっと心配です。

 

そして、それを放置する上司はもっと心配です。

 

こういった話を聞くにつけ、

上司の〆切の提示の仕方と考え方次第では

もっと部下を育成できる幅が広がるのではないかと思うわけです。

 

〆切の考え方について、部下に1つでも多くの事を考えさせ、

仕事の意識の高さを身につけてもらうにはどうすればいいでしょう?

 

◆グッドタイミングを考える

 

周りの社員や部下はどんな仕事の仕方をしてますか?

 

ちゃんと〆切を確認してますか?

 

この「〆切」にも、私は2種類の意味があると思っています。

 

それが「デッドライン」と「グッドタイミング」です。

 

実は、仕事のできる人というのは、

依頼者のグッドタイミングを考えられる人だと思います。

 

例えば、明後日までの資料作成を頼まれたときに、

 

「上司が確認する時間が必要だろうか?だとするなら

前日のお昼までに仕上げないとな。」

 

「どのくらいの資料が必要になるだろう。

簡単なものなら1時間で作れるけど、部長が望んでいるものが

かなり詳細なものだと、3時間くらいかかるかも」

 

といった思考ができる人たちです。

 

なので自ずと、早めに取りかかります。

 

作業時間や業務の質を見積もるためです。

 

逆に、仕事が出来ない人は、

「まず取り掛かる」ことを後回しにしがちなのです。

自分のタイミングで仕事をしてるんですね。

 

そうなると、依頼者のグッドタイミングやデッドラインのギリギリで

いきなり取り掛かることになるわけです。

 

そして、イメージも時間見積もりもできていませんから、

思ったより、時間がかかって、結局間に合わないということが

起こりがちになるのです。

 

もちろん依頼者と基準のすり合わせも行いませんから、

依頼者の期待に添えないことが度々起こります。

 

こういった部下や社員にどんなアプローチができるでしょう??

 

ちょっと具体的に考えてみます。

 

 

◆とにかく質問で考えさせる

 

「明後日の会議までに、資料作ってほしい!」

 

この時、上司が心がけることは、社員自身に考えさせることです。

自ら、考えてもらうための質問方法を挙げてみます。

 

私もよく会社員時代に使っていた質問です。

 

●「どのくらい時間かかりそう?」

 

⇒完成までの所要時間を考えてもらう

 

 

●「その時間はいつ確保できそう?」

 

⇒他の業務との関係上、資料作成に取り掛かれる時間を考えてもらう

 

 

●「どんな内容・構成の資料を作ろうと思ってる?」

 

⇒作る資料の完成度の水準を考えてもらう。

 

 

●「いつまでに完成できれば良いと思う?」

 

⇒グッドタイミングがいつなのかを考えてもらう。

 

こういったことを会話の中に盛り込んでいくと、

「概要だけ伝えられる資料を、

上司が確認し、自分で修正できる余裕のあるタイミングまでに

2時間ほどで完成させるぞ」

という具体的なことを考えられる思考が身に付きます。

 

しばらくの間は、全部もしくは一部の質問を

し続けなくてはいけないかもしれません。

 

けれど、そうやってアプローチし続けることが、

彼らの思考の習慣を作っていくことになります。

 

そしてこれが、一年後や数年後の成長の差に

繋がっていくように思います。

 

◆まとめ

 

依頼する側の人間のちょっとした意識の違いで、

社員や部下の意識を高められるということ。

 

少しお分かりいただけたでしょうか?

 

「業務を依頼する」という毎日、普通に起こっている場面です。

 

ということは、毎日が社員育成ができる機会だということです。

 

みなさんもぜひ考えてみてくださいね。

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

相手の気持ちのいいことを考えて仕事をする。

相手がすることを理解しようとする。信頼する。

 

チームが生まれるときに、絶対ある要素の2つだと思います。

 

これを聞いて、思い浮かんだ映画がありました。

 

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 』

 

昨年、公開された、アメリカのヒーロー映画です。

宇宙を舞台に、孤独で、ならず者の5人が

ある目的のために、初めて「仲間」を知り、

大きな大儀のために闘う話であります。

 

チームになると、お互い何も言わずとも

自分のすべきことにコミットできる力が溢れていく。

 

隣にいる人へのやさしさが溢れていく。

 

他にも、リーダーの持つことばの強さについて考えてみたり、

孤独を知る者が仲間を知った時の強さについて考えてみたり。

 

ただ見ているだけでも、

笑いに溢れる最高のエンターテイメントムービーです。

 

というわけで興味のある方はぜひ!

 

それでは次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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