『会社にNo.2って、本当に必要?』~明快通信Vol.047~
2015年2月17日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
昨年の今頃は大雪で、首都圏は大混乱でした。
私は大雪のさなか、四国旅行を計画しており、
予定では高松空港に降り立つはずが、3時間遅れで松山空港到着。
(計画通りにいかない旅ほど、なぜか楽しくなるといういい経験でした)
さて、今週も井上先生から人や組織に関する
ノウハウを取材して参りました。
今回のテーマは「No.2」。詳しくは本文で・・・!
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テーマ:会社にNo.2って、本当に必要?
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最近、こんな悩みをよく聞きます。
「社員が育ちません。任せられるような頼りになる社員もいません」
こういう悩みを話してくれる社長は、
往々にして、プレイヤーとしての自分と、
経営者としての自分をうまく調整しながら、
日々の業務をこなしています。
この悩みを聞くにつけ、No.2になれる社員について
考えるようになりました。
会社にNo.2が必要か?と聞かれれば、私は即答します。
「必要です」
どうして必要なのか、私の考えをお伝えしたいと思います。
◆No.1である経営者について
まず、No.2のことを考える前に、
No.1である経営者のことを考えたいと思います。
会社を興し、次第に会社が大きくなっていくと
『維持』と『発展』の両方を考えていく必要が出てきます。
『維持』は、今ある業務の良質な状態での維持・安定
『発展』は、新規事業の計画、今ある業務の新しい展開
こうなったとき、社長は、
今ある事業を安定させられるよう気を配り、
時には自分が現場に入って、頑張ります。
そして、ますます会社を大きくしようと、
新しい計画を練り、
「これやるぞ!」と宣言し、
「頑張ってくれよ」と社員を鼓舞し、
計画がうまくいくように、実行部隊に指示を飛ばす。
社長が何かを考え、始めようとすれば、
それはそれは、仕事が増えていきます。
ともすれば、自分の想いを伝えて、
動いてもらわなくてはいけない人がたくさん出てきます。
とにかく、身体が2つあったらいいのに・・・と
思うような瞬間が増えると思うのです。
◆No.2に必要なこと
そんな社長の力となれるNo.2というのは、
どんな働きができる人材なのか?というお話ですが
まず、間違いなく言えることは、
「社長の通訳者 兼 実行者」になれるかどうか
ということです。
特に必要だと思うのが、「変換力」を持っていること。
入ってきた情報に共通点を見つけたり、
組み替えたりして、違うアウトプット、
新しい価値を生み出すことができなくてはいけません。
社長が「これをやるぞ!」と宣言したら、
どうしたら実行できるかを考えたり、
それを現場にわかりやすく落とし込むことができるということです。
社長「売上3億にするぞ!」と言ったことに対し、
No.2まで「3億にするぞ!」と言っているだけなら、
その人はNo.2の機能は果たしていないという事ですね。
そして、アウトプットだけなら、
小説家や開発者だって、そのレベルはすごく高いです。
けれどそれだけではいけないんです。
No.2にもう一つ、必要な要素は、
「そのアウトプットで、人を動かせること」です。
人が動くと言っても、動くメカニズムはたくさんあって、
それを時と場合によって、使い分けていくのです。
社長が「売上3億にするぞ!」と言ったなら、
No.2は、現場が「できそうだ!」「動きたい!」
という気持ちを生み出せるかどうかということになります。
そして、これはNo.1にも言えることですが、
「この人さすがだな」とか「この人すごい」と
思わせられるかどうかもとても重要です。
この点は、どうしたって人がついていく時の
ものさしになりがちです。
例えば、「実力」や「人間力」がそれにあたりますが
今回は、この話ではないので割愛しますね。
◆「そんな社員いないよ!」と思われた方へ
さあ、ここまで話してきて、ほとんどの人が
「そんな社員いたらいいよな」というか「そんな社員いませんよ!」
と思われたのではないかと思います。
中小企業では、特にそんな状況の方が多いでしょう。
そうです、それが当然です。
こんな社員、最初からいるわけがないんです。
だから、最初は、No.2候補を見つけて、育てる。
ここがスタート地点なのです。
そして、No.1自身も、No.2を育てていく過程で、
進化を遂げていかねばいけません。
次回は、No.2候補をどうやって見つけるか?
といったお話をしたいと思います。
皆さんも、No.2候補の見つけ方、
ぜひ、考えてみてくださいね。
ではまた来週お会いしましょう。
井上健一郎
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
ある機会に、こんなことを教えてくださった方がいました。
人に何かを教えるという事は
「その人の何かを引き出す」ということなんだそうです。
「教える」と言う言葉から私が抱くイメージは、
知識や技術を「与える」というイメージでした。
けれど、何かが引き出されることが最大のゴールとなると、
「教育」「育成」についての見方が変わります。
まずは、自分が誰かによって、何かを引き出されたとき、
果たして、自分に何が起こっているのか?
今、実際に体験中なので、分かったら、
勝手に報告させていただきたいと思います。
次回もよろしくお願いいたします!
佐藤明日美
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