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『「考えればわかるだろ?!」と吠えたくなるとき』~明快通信Vol.046~

2015年2月10日


 

おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

昨年、観た映画は、映画館での鑑賞、DVD含め、60本超でした。

 

(感情を思いっきり揺さぶることで、元気いただいております。

いただきすぎかもしれませんが・・・)

 

さて、今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社長マインド」。詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:「考えればわかるだろ?!」と吠えたくなるとき

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「考えればわかるだろ?!」

 

このセリフを言ったことがある方、飲みこんだ経験のある方、

その時、いったいどんな状況でしたか?

 

このセリフが脳裏に横切ったほぼすべての方に存在する「怒り」。

 

そんな皆さんに聞いてみたいのですが、

あなたは、なぜ怒ったのでしょうか?

 

思い浮かびましたか?

 

 

◆その「怒り」の源は・・・

 

 

私自身ももちろん、若かりし頃、

このセリフを言ったことも、飲みこんだこともあります。

 

実は、このセリフが脳裏に横切る社長や上司の多くは、

こう感じたからこそ、怒ったのではないかと思うのです。

 

「なんでそんなことするの?!」

「なんでこんなことになっちゃうわけ?!」

 

この時の感情の根底にあるのは、

自分が思ったこと、予測していたことと違うことを

したから、許せない!とか裏切られた!という想い。

 

そして、「ちゃんと考えてからやれよ」と思う。

 

そして、ため息をつきます。

「うちの社員(部下)は何も考えていないんだよな・・・」

 

◆その怒り、見当違いかもしれませんよ

 

 

その社員、果たして何も考えていないのでしょうか?!

実は、考えていないわけではないのです。

 

当の社員はというと、ほとんどが「考えて」から、

行動して、怒られています。

 

考えてるのにできないってどういうこと?と

私も最初は思っていました。

 

けれどこれは、ただ、

あなた自身の考え方と社員の考え方が違うという、

ただそれだけなわけです。

 

つまり、社員は「考え方がわからない」だけなのです。

 

 

◆「考えればわかるだろ?!」という社長の共通点

 

吠えたくなる社長、吠えてしまう社長は、

実は、「やり方を現場に考えさせる」ことが

苦手なことが多いようです。

 

考えさせても、挙がってきた案を容認できないとう場合もあります。

 

なぜ、「やり方」にばかり目がいってしまうかというと、

社員がやっている「やり方」というのは目に見えるから、

気になるわけです。

 

だから、「違うよ、それは」と言いたくなる。

 

◆「やり方」を吠えることは「悪い」ことではない

 

たしかに、行動科学的に、社員教育をする際、

「ある行動」をできる限り、分解して、

1つ1つ教えてあげるということは間違っていません。

 

ただ、その1つ1つのやり方を教えているだけだと、

会社の目標とする方向を、向いてくれずに

社員一人一人があっちやこっちを向いてしまう恐れが

出てくるわけです。

 

これはどういうことかというと、

多くの行動には、人間の心理というものが、

少なからず働いているからなんです。

 

だから、業務マニュアルを作っても、

各自の心理が働くことで、業務を行う社員によって

大きな違いや微妙な違いが出てくることは必至なわけです。

 

社員に同じ方向を向いてもらうということは

本当に大変なことなんですよね。

 

◆やり方ではなく「あり方」を示す

 

だからこそ、まず考えてほしいことは、

業務に慣れてきた社員たちには、「あり方」を示すという事です。

 

これは、明快通信でも何度も言ってますが

「あり方」つまりは「考え方」をきちんと示すことです。

 

会社の行動指針が「チャレンジ」なら

会社の考える「チャレンジのあり方」を示す必要があります。

 

うちの会社でチャレンジというのは、

こういうことを言います!と高らかに宣言します。

 

そうやって、言葉で伝えていくこと。

そして、考えてもらうこと。

 

最初は歯がゆいと思いますが、これもまた、鍛練。

吠えたくなった時には、少し考えてみて下さいね!

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

怒りは、第二感情だということ、最近特に意識しています。

 

怒りの根底には、悲しみ、不安、寂しさ、失望などの

第一感情があります。

 

それを認識せずに、怒ってばかりいると、自分がなぜ

怒っているのかが分からなくなるんですよね。

 

特に夫婦喧嘩。

あぁこういうこと言われてさびしかったんだなとか

傷ついたんだな、だから怒りたかったのね、わたしはと。

 

けれど、これを冷静に相手に説明すると、

怖いと言われたりするわけです。

 

怒っているのも、冷静に言われるのも嫌なら、

笑顔で言えばいいのかとも思いますが、どうなんでしょうか。

 

感情って、難しい。

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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