『「やれること」と「やりたいこと」がアンマッチな社員』~明快通信Vol.042~
2015年1月13日
おはようございます。
人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。
この文章を書いている時点での私の楽しみは、
朝、机についた瞬間に隣の新聞立てに入っている
日経新聞を手に取り、萩本欽一さんの「私の履歴書」を読むこと。
(たくましさや懸命さ、そして明るさに心が軽くなります。
まさに飛びます!飛びます! 字に書くとおかしいですね・・・)
昨年、明快通信【号外】でご案内した、
井上先生のセミナー情報は、編集後記のあとにある
『井上先生の無料【組織活性化プロジェクトセミナー】はこちら』
をご覧くださいね。
さて、今週も井上先生から人や組織に関する
ノウハウを取材して参りました。
今回のテーマは「社長と社員のニーズの違い」。
詳しくは本文で・・・!
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
テーマ:「やれること」と「やりたいこと」がアンマッチな社員
┗…┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…┛
ある社員が「A業務がやりたい!」と思って主張したとき、
社長から見ると、正直に言って「A業務は向いてないよなー」と
思っているようなことありませんか?
むしろ、社長自身は、会社のためには、この社員の能力を
「B業務で発揮してほしい!」と思って伝えたところ、
社長と社員の間で、不穏な空気が流れ始める。。。
こんなことないでしょうか?
この時に、社員の希望を叶えることができずとも、
会社のために動いてもらいたいですよね。
中小企業の限られたマンパワー。頑張ってもらいたいですよね。
そんなときのヒントをお伝え出来ればと思います。
◆その社員は組織人か?!
まず、この「やれること」と「やりたいこと」がアンマッチで
不満を持つ社員が現れることは、組織があまりうまく回ってないことの
一つの現象だと思っています。
それはなぜか?
この問いを考えるにあたって、「人」がその会社の中で
組織人になるための3つのポイントを押さえてほしいと思います。
1.同一の目的を持っている
2.関係性が構築されている
3.貢献意欲がある
この3つのポイントがきちんと押さえられていると
組織人として、成果が発揮しやすくなると思います。
◆会社の希望を伝えるために
この3つのポイントのうち、「貢献意欲」に注目します。
もし、社長自身が
「今、この役割をやってくれる人がいない。
この役割は、うちの会社にとって、今、とても重要なこと。
だから、君の●●な能力に期待して、どうしても任せたい。」
と伝えた場合、もし、貢献意欲を持っている社員であるならば、
会社の事情を汲み、本人自体が苦手だと思っていても、
受けてくれるでしょう。
しぶしぶ引き受ける社員もいるでしょうが
その顔を見て思わず、「やりたい業務とこの業務半々でやってみる?」
なんて提案はしてはいけません。
任せたいと言ったからには、しっかりやってもらうことを考えます。
貢献意欲が少しでもあればいいですが、
この貢献意欲が無い社員と対話するとなると、
今度は、違う要素が必要になってきます。
それは、会社の目的を共有できていて、社長と社員の関係性が
しっかり構築できていること。
もしこの2つがクリアできているなら、こんな会話ができるはずです。
社長: 君しかできる人がいない!この業務やって!
社員: 苦手だし、やりたくありません!
社長: じゃあ、この会社のために何してくれる?何ができそう?
この最後の一言。
目的の共有と関係性ができているからこそ、投げられる一言です。
この、「あなたはいったい会社に何をしてくれるのか?」
という投げかけが、その社員に「貢献」という視点での思考を
させるようになるわけです。
ただ、くれぐれも、不完全な関係性で、
無理やり投げ込まないでくださいね。
なので、もし、あなたが社員の意に反して
「君にはこれを任せたい」という一言や
「あなたはいったい会社のために何してくれる?」
と言えないのであれば、おそらく、社員との目的の共有や
関係性の構築は、あまりよろしくない状況かと思います。
そして、社員にはもちろん貢献意欲もないと思います。
◆「貢献意欲」 持たぬ者、分からぬ者
とはいえ、そもそもアルバイトのような立場の人たちに
「貢献意欲」を求めることは、ちょっと違います。
彼らは、そもそも貢献意欲を持っている場合の方が少ないわけです。
一方、貢献意欲が未開発な場合もあります。
というのは、何かしら頑張りたいんだけど、
何が自分の示せる貢献か、気づいていない場合です。
この場合は、こちら側から、「貢献」できることが何かを
教えてあげることが必要と言えます。
その過程では、もちろん、目的の共有をし、
関係性を強化しなくてはいけません。
社員が一人の組織人として、どう会社に貢献してもらうか?
その貢献意欲をどう動かすか?
この話題は長くなってしまうので、またの機会に!
ではまた来週お会いしましょう。
井上健一郎
■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
編集担当の佐藤明日美です。
このお話のときに出てきた、本文には書けなかったけど
私の心をくすぐった「伝え方」シリーズ。
【頼まれた業務への苦手意識が強い社員】
社員:「私にできますかね・・・?」
社長:冷静に見てみて。周りの人よりこれ得意だと思わない?
【頼まれた業務への拒否反応が強い社員】
社員:私は、これをやるために会社に入ったんじゃないです!
社長:ごめん。今は無理。だって君しかいないから。
この業務回るように、次を育ててくれたら
またもとの業務に戻っていいし、希望があるなら
こっちもちゃんと頭に入れとくよ。
単純なので、こんなふうに言われたら
とても頑張ってしまいそうですが・・・
次回もよろしくお願いいたします。
佐藤明日美
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
————————————————————–
■井上先生の無料【組織活性化プロジェクトセミナー】はこちら
http://infrequent.jp/kbbx769/1501
————————————————————–
■『明快通信』バックナンバーが読めるようになりました。
http://infrequent.jp/kbbx769/2501
————————————————————–
■人事評価システム「明快」
http://infrequent.jp/kbbx769/3501
Facebookページはこちら
http://infrequent.jp/kbbx769/4501
■人事評価セミナー
http://infrequent.jp/kbbx769/5501
————————————————————–
■経営組織アカデミーはこちら
http://infrequent.jp/kbbx769/6501
————————————————————–
■経営組織アカデミー(3%倶楽部会員、『明快』ご購入者はこちら)
http://infrequent.jp/kbbx769/7501
————————————————————–
▼『明快通信~中小企業は人事部を作りなさい!~Vol.042~
●井上健一郎のコラム『中小企業は人事部を作りなさい!』
このメールは、究和エンタープライズコンコードによる
メールマガジンです。