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『社員は社長の「神経系」?』~明快通信Vol.037~

2014年12月2日


 

おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

寒くなると、朝起きるのが辛くなります。布団にくるまって

ぬくぬくしたいと思ってしまう。冬は毎朝が自分との闘いです。

 

(ただ、天気の良い早朝+思いっきり外で深呼吸は気持ちいいです)

 

明快通信【号外】でもご案内した、

弊社開催のサイバーエージェント・曽山哲人氏の講演について、

編集後記に掲載しましたので、興味のある方はチェックしてくださいね。

 

さて、今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「マネジメント」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:社員は、社長の「神経系」?

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前回は、価値観の多様化で、「一生懸命に働く」こと自体が

とても難しくなってきているというお話でした。だからこそ、

 

「一生懸命になってもらうにはどうしたらいいんだ?!」

というように、経営者やリーダーは、マネジメントで

悩みやすくなっているのではないかと思うのです。

 

でも、そんなマネジメントの考え方を根っこから変えてみようかなと

思えるマネジメントを、知り合いの経営者を見て気づかされました。

 

私が感じた一つのマネジメントの可能性について、

今日は、お話したいと思います。

 

前回の記事を読みたい方はこちら↓↓

>> http://infrequent.jp/kbbx769/1431

 

【私が感じた“あるタイプ”の経営者の可能性】

 

何名かの私が知っている経営者の方に感じた共通性は

 

「内的」「静かに見える」「定点がある」。

 

そして、彼らが今の日本の行きづまり感だったり、

飽和状態だったりを打開していってくれるのではないかと

期待を寄せたくなったんです。

 

彼らは、一見、とても穏やかで静かに見える。

「野心・野望」はあるけれど、決して表に見せない。

洞察力があって、どうすることがいいのか感覚を

常に研ぎ澄ましていている。そしていくときは一気にいくんです。

 

常に多くの情報を取り入れ、

頭の中にあること、感じたこと、考えられること、感情を

誰よりもフル動員しているようなのです。

 

内側に向くエネルギーが、外に向くエネルギーを消しているから、

静かに見えるだけなのかもしれません。

 

そして、内側で醸成されたものが、「発想」「ひらめき」として

すごいエネルギーを放出する時があるんですね。

まさに、既知の概念を飛び越えて、「未知」の世界を拓くわけです。

まさに0から1を創出できる人たちなのではないかと。

 

これが私の感じる可能性の最たるものなのだと思うのです。

 

彼らからは、「発想」「ひらめき」の前提にある、

情報の受容、冷静な分析、感覚・思考の鋭敏さを

感じずにはおれないわけです。

 

そこで思うのが、そんな静かで「内」的な経営者の方々が

どんなマネジメントをしているのかという事です。

 

どうやって人を動かしているのでしょう?

 

【「内的」な経営者の組織運営とは?】

 

こういった経営者の方々を見て思うことは、

「情報」に価値をおいているのではないかということ。

 

どういうことかというと、社員それぞれの持っている「情報」を

重要なものとして捉えているということ。

 

彼らにとって、新しいものを発想していく上で

「情報」を得ていくことは、避けて通れない。

だから、情報が効率的に、きちんと自分のもとへ届くのであれば

自分が社長であっても「立ち位置」をあまり気にしない。

ヒエラルキー、先輩後輩といったことに

こだわっていても仕方がないと思っているのか、

もしくは、それが自然なことなのかもしれません。

昔はよく、「社長の手足となって働け!」といった例えがありましたが

これに加えて、「社長の神経系だよ、君たちは」みたいな感じです。

 

「考えなくてもいいから、痛いとか熱いとか感じたこと言ってね!」

 

だから、マネジメントも基本は

「相手の言っていることを受け取る」ことから始まります。

 

こういった経営者からすると、「一生懸命さ」は、

もはや「がむしゃら」といった動的なものである必要がなく、

静的でも、情報に敏感になって、その情報から

「考えをめぐらせること」に力を注ぐことであるのかもしれません。

 

そして、神経系(社員)から脳(社長)に情報を取り込んで、

加工して、そして脳(社長)から神経系(社員)に

手足が動くような情報をまた伝える。

 

でも決して、命令や指示はしないんです。

価値観が多様化していることがわかっているから、

無理に動かそうとしない。

 

ただ、やらないといけないかなと思わせる雰囲気がある。

 

そして、この経営者がいる会社は、

神経を太くしたり、伝達スピードを上げたりすることに重きを置く。

 

社員をもし、会社の神経系だと思うなら、マネジメントの考え方が

少し変わるような気がするんです。

 

だって神経系に一方通行ということはあり得ませんから、

社長からの働きかけだけではどうにもならないんです。

 

どうやって強い神経系を作っていくかを考えていくと

それがまた会社のオンリーワンにも繋がっていくのかもしれません。

 

いろいろな社員がいて、混沌としていて

マネジメントの悩みは尽きないと思いますが

そんな経営者の方の一つの視点として参考になればと思います。

 

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

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サイバーエージェント取締役 曽山哲人氏によるゲスト講演

 

日時:12月8日(月)18:30~20:30

 

テーマ:『中小零細企業から大企業へ成長するための人事戦略』

 

詳細はこちらです

>> http://infrequent.jp/kbbx769/2431

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神経系を強くする。

 

人は、恐ろしいほど、日々、刺激の中で生活してますよね。

 

それを刺激と感じるかどうかは、その人次第。

刺激の中から、何を見出そうとするか、何を感じるかもその人次第。

 

つまり、刺激を認識しなかったり、

刺激を感じても、感じたことに目を向けなかったりすれば

刺激がないことと同じ。

 

とはいえ、全部受け取ってしまったら疲れます。

 

だから、自分にとって、好ましい・大切な刺激は簡単に感じ取れるし、

それによって、神経系は太くなって、ますますそういう刺激を

受け取りやすくなるんだろうなあというのはわかります。

 

ただ、私が好きなのは、休眠中の神経が揺り起こされるとき。

そのきっかけの刺激が何になるのかはわからないです。

 

10年前に読んだ本を再読したことかもしれないし、

久しぶりに会った知人との会話から得た刺激かもしれない。

 

「ふと」した時に、そんな刺激が眠っているんだろうなと思うと、

その「ふと」した時を大事にしたくなるんですよね。

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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