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『一生懸命働くことは当然?』~明快通信Vol.036~

2014年11月25日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

寒くなってきたので、家にあるミント(植物)を部屋の中に

入れたところ、毎朝、カーテンの外の窓の光に向かって、

全部の葉を広げていることに気づきました。

 

(力強い、たくさんの緑のパラボラアンテナが愛くるしいです)

 

明快通信【号外】でもご案内した、

弊社開催のサイバーエージェント・曽山哲人氏の講演について、

編集後記に掲載しましたので、興味のある方はチェックしてくださいね。

 

さて、今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社員に関するお悩み」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:一生懸命働くことは当然?

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最近、ある種のお悩みが増えてきました。

 

・偉くなりたい(昇格したい)と思っている人が少なくなった。

・この給料でいいんです。もっと欲しくなったらその時頑張りますと

言う社員がいる。

・辛い役割には就きたくないと言って、昇格を断られる。

・専門性でやっていきたいから、そこだけを評価してほしいと言う。

組織で働くという意味を無視している社員がいる。

 

こういった悩みをこぼす社長さんたちの中には、そんな社員に対して

「一生懸命さが感じられないんだよね。」と評したりします。

 

こういったお話を聞くたびに、違和感のようなものを

感じていたのですが、何が変わってきているのか?

 

どうやら「一生懸命働く」ということの捉え方や価値が

変わってきているのではないかと思ったのが最近のことです。

 

 

【「貢献する」=「一生懸命」だった時代】

 

私が30代のころは、右肩上がりで、

もっとより良くなろう、成長しようという時代でした。

 

だからこそ、その時代の多くの人の目標・価値が

「優秀であること(だと思われること)」「偉くなること」でした。

 

思い返すと、優秀さや地位、名誉などを目指していること自体、

もはや「一生懸命さ」が意識されないほど

当たり前の前提だったのです。

 

そして、右肩上がりの時代は、

とにかく「一生懸命やること」が社会・会社への貢献で、

加えて、一生懸命やれば、生活や給与水準も上がっていたんです。

 

この時代の「一生懸命」は、がむしゃらさ、行動先行、

どんなことにも必死に取り組むとか、そういうものが

内包されている「一生懸命」でした。

 

 

【「貢献する」≠ 「一生懸命」の時代】

 

今の時代は、いろいろなことが「飽和」してきている時代です。

一生懸命やって、突き進んでいくことだけでは

物事を簡単に打開できる時代ではなくなっています。

 

同時に、一つの価値観に縛られる必要もなく、

ネットワークを使って、いろいろなところに自分の置き場を

創れる時代になってきました。

 

たくさんの情報を集め、自分が納得したら、動く。

自分が動きたいと思わなければ、動かない。

一生懸命になるかならないかは、それぞれが決めることなんです。

 

そうやって、「一生懸命になる」こと自体が

とても大変なこと、すごいことになってきているように思います。

 

だから、自分のできる範囲、納得のいく範囲で働き、

貢献しようとする人が出てきても驚かないです。

 

こういった人たちは、一見、とても静的で、

パワーが欠けているように見えます。

 

ただ、それは本人たちがすすんで選んでいるだけであって、

何かのきっかけで、一生懸命になることはあるかもしれないし、

仕事以外のどこかで一生懸命であるかもしれないわけです。

となると、経営者やリーダー層がぶつかる壁、

社員・部下のマネジメントが本当に悩ましい。

 

一生懸命でない社員を一生懸命にさせようと、働きかけること。

 

もしかすると、そんなマネジメントに縛られてしまうと

これからは、リーダー自身が苦しむことになるかもしれない。

 

では、こんな価値の多様化した時代に、

どんなマネジメントをしていったらいいのでしょう?

 

【ある経営者の方からもらったヒント】

 

この問いを考えてみたときに、

ふと、知り合いの経営者さんが数名思い浮かんだんですね。

 

みなさん30代や40代前半の経営者の方です。

 

私が、この経営者の方々に感じた共通性をキーワードにすると

 

「内的」「静かに見える」「定点がある」

 

こういった経営者の方々が、どんなふうに組織を

創っているか、ここにヒントがあるように思ったのです。

 

今日は、長くなるので、ここまでですが

次回、そんな経営者の方々の特長に触れながら

これからのマネジメントのヒントをお話したいと思います。

 

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

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サイバーエージェント取締役 曽山哲人氏によるゲスト講演

 

日時:12月8日(月)18:30~20:30

 

テーマ:『中小零細企業から大企業へ成長するための人事戦略』

 

詳細はこちらです

>> http://infrequent.jp/kbbx769/1421

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「一生懸命」になることが難しい時代。

 

思わず、唸りながら聞くことになったこの話。

 

ふと自分を振り返ると「一生懸命さ」に対して

憧憬を感じていることがしばしば。

私の中では、「自分を投じる」イメージでしょうか。

 

オリンピックのようなスポーツ競技だったり、

高校野球だったり。

「プロフェッショナル」といったテレビ番組に出てくる

専門家や何かに打ち込む人々の姿。

 

心打つ要素は他にもたくさんあるけれど、

「一生懸命さ」に対する憧憬は含まれていると思うのです。

 

その「一生懸命さ」然り、

自分の胸の内を熱くするもの。自分の心を動かすもの。

 

気が付かないと通り過ぎて、わからなくなってしまうので

大事にしたいものです。

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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