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『やらない、決めない、考えない社員について悩んだとき』~明快通信Vol.032~

2014年10月28日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

最近、自転車を購入して、休日に少し遠くまで足を運べるように

なったのですが、、、また筋肉痛です。

 

(足腰の筋力増強に努めようと思う今日この頃です)

 

今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社員に関するお悩み」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:やらない、決めない、考えない社員について悩んだときPART.1

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身の回りにこんな社員さんはいらっしゃいませんか?

 

・自分で決めない、やらない、考えない

 

基本的に上司に聞いて、答えが無いと動けないような人です。

こういった場合、どんな原因を考えますか?

 

・自信がない

・精神的に自立してない

・責任を取りたくない etc…

 

もし、こんなことを思い浮かべた方がいましたら、

ぜひ今日の明快通信を参考にしてみてください。

 

上記、3つの例に共通することは何でしょうか?

 

答えは「個人の内面」に原因を考えているという事です。

 

実は、社員を自立させたい!と思っているなら、

個人の内面に原因を見つけてしまうと、

お手上げになってしまうことが多いのです。

 

なぜなら、 本当に「個人の内面」に問題がある場合は、

とてもアプローチが難しいのです。

 

そういった社員は

「精神的に自立していない」「依存しやすい」という

個人的な問題を抱えている可能性が高いのです。

 

根性や気合で、個人の内面は変わってはいきません。

「自信を持て!」と言って自信を持てる人間はきっといません。

というわけで、お手上げになることが多いのです。

 

もし、解決するとしたら、

本人が哲学や宗教、学びなどで、自分のはっきりとした思想や軸を

持てた時ではないかと思うのです。ちょっと気が遠くなるでしょうか。

 

だからといって、社員を放っておくわけにはいかないですよね。

なので、いくつかのヒントをお伝えしますので

少し視点を変えて、その社員さんと向き合っていただけたらと思います。

 

【「依存心」についてどこに問題があるのか?!】

 

先ほど、原因を「個人の内面」にしない方が良いとお伝えしました。

 

では、どのようにこの問題を解決していくかというお話なのですが

まずは、少し概念的な話をしてみます。

 

私は、社員・組織に問題が起きた時、

「個人」と「集団」が持っている「内」「外」の要素について

考えるようにしています。

 

例えば、

「個人-内」「個人-外」「集団-内」「集団-外」といった感じです。

 

具体的に説明すると、

・「個人-内」・・・意識・メンタル

・「個人-外」・・・スキル

・「集団-内」・・・組織風土

・「集団-外」・・・インフラ、制度、ルール

 

「個人-内」がまさに「個人の内面」です。

私は、「個人-内」に問題があるように見える課題も

組織において社員の問題が顕在化した場合、

実は、その他の3要素の影響が大きい場合が多いと思っています。

 

どういうことかと言いますと、

 

・個人-外:スキルが不十分のため、自信がない

・集団-内:ミスは全て自分の責任を追及される風土があり、

怖くて自分で決められない

・集団-外:ルールが厳しく、自己判断による罰則が怖いため、

自分で決めることを避ける

 

このように、依存を促進していると思われる要因を

「個人-内」以外の3要素のどこかにあると考えるのです。

 

そうなると当然ながら、依存する社員に関する対応が変わってきます。

 

もし、「集団-内」の社内風土に依存を増長させるような原因が

あったとしたら、風土を変える働きかけによって、個人の内面が

変化していく可能性が大きいのです。

 

たとえば、ミスは全て、個人の責任を追及される風土を

ミスの責任をチームや組織で負う風土に変えたら

どうなるでしょうか?

ミスした本人が、必死に挽回しようとすることも大事ですが、

ミスを怖がり、委縮して、消極的になり

高いパフォーマンスを発揮できなくなることはきっとなくなるでしょう。

「集団-外」も同じです。ちょっとした制度やルールの変更・浸透が

個人の内面に影響を及ぼすことは想像に難くないと思います。

 

依存してしまう社員が実は、

外的要因の影響を受けている場合というのは

組織の中ではよくあることなのです。

 

【依存から自立への第一歩は?】

 

とはいえ、集団に内包された問題を解決しても

個人的な問題が大きく、困ることもあると思います。

 

ただ、往々にして、仕事における依存、優柔不断さ、責任逃れは

仕事に対する自信の無さの表れであることがあります。

 

そんな時には、仕事にに対する自信を持ってもらうことが必須です。

 

では、どうしていくか?

 

もっとも重要な要素は、「個人-外」のスキルに着目することです。

 

ここに、上司がどうかかわっていけるかなのですが、

今日、お話をしてしまうと長くなってしまうので、

続きは次回お話しますね。

 

他にも、依存しやすい社員への組織としてのアプローチについても

お話する予定です。お楽しみに!

 

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

自分の中に問題を探さないという話を聞いて

思い浮かんだことがありました。

 

スポーツ選手のエピソードで好きな話があります。

 

プロゴルファーで「AON」といえば

青木功、尾崎将司、中嶋常幸ですよね。

 

なかでも青木功さんは、グリーン上でのパットを外したときに

パターのせいにして、パターに怒るのだそうです。

 

いまどきの考え方だと、

セルフコントロールだ、アンガーマネジメントだ、

自分の精神力の弱さを克服しろ!的なことを

言われそうなものですが、この「パターにあたる」という

青木さんの話を聞いて、そうやって自分を保つのも

ありだよなと思ったのでした。

 

どうやったら、自分がするべき最高のパフォーマンスが

出せるのか?!といった視点で考えた答えが

人それぞれベストアンサーが違うのだなと思わされた瞬間でした。

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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