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『社長が悩む社員の共通点とは?』~明快通信Vol.022~

2014年8月19日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

かの有名な長岡の花火大会。伝説の花火師・御年92歳。

花火師の父親に弟子入りし、戦争中に徴兵され、

戦争での火薬の使い方を見て、やっぱり火薬は

人を喜ばすために使いたいと改めて思ったのだとか。

その結果が、三尺玉の復活とナイアガラの滝の発明。

 

(使い方ひとつで人を傷つけもすれば、喜ばせることもできるんですよね)

 

今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社長が悩む社員」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:社長が悩む社員の共通点とは?

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多くの社長たちを悩ませている社員は、どんな社員だと思いますか?

 

私が、今まで、多くの社長さんのお話を

聞いてきた中で思うのは、「ダメダメな社員」もそうですが、

『基準設定のできない社員』だと思うんです。

 

基準設定のできない社員の特徴は、

・どれだけやろうとするかの意識が低い

・「よりよくする」ということに気持ちがいかない

 

こんな社員いますよね。

どうやってアプローチをしていけば良いと思いますか?

 

具体的に、見てみましょう。

 

 

【基準設定できない社員の2つのパターン】

 

基準設定のできない社員も2つに分けて考えます。

 

(1)言ったことだけは、きっちりやる。(言わないとやらないけど…)

(2)自分でできていると思ってるけど、パフォーマンスが不十分

 

 

ここで思い出してほしいのが、Vol.16でお話した

期待の2つのバーの話。

(読みたい方はこちら→ http://infrequent.jp/kbbx769/1251

 

―――――――――――『上のバー』より高い能力・パフォーマンス

 

 

―――――――――――『下のバー』確実性・着実性

 

 

(1)の人の場合、下のバーには到達してるけど、

上のバーがわかっていないタイプなので、

上のバーの基準を伝えることで、改善される可能性があります。

 

上のバーの基準設定というのは、すごく難しく、

不明確であることが多いので、実は、

自分ではなかなか気づけないし上に、設定しづらい。

 

だからこそ、一緒に考えてみてほしいのです。

もっとよくなるにはどうしたらいいだろうね?等と

話しながら進めていくと、いつの間にか上のバー基準に

到達できる人も少なくないのです。

 

 

一方、大変なのが、(2)の人。

下のバーに到達できていないことにも気づかない。

 

だから往々にして、「できました!」と清々しく

持ってこられた仕事を見て、驚く社長。

 

「なんでこんなことになった?」

そこで、社員をつかまえる。

 

社長「こんな仕事をしてちゃいかんだろ」

社員「どこがいけないんですか?」

 

思わず、頭を抱えたくなりますが、私がアプローチするなら、

これからお話するポイントを基本にします。

 

【仕事は、自分の基準<他者の基準】

 

この場合、注目すべきは『本人の基準で動いていること』です。

いくら周りから見て不十分であっても、

本人は「これでよし」というOKを自分自身に出してるわけです。

上司「これでいいって思った根拠は、どんなところなの?」

社員「前にやったものと同じ様にやればいいと思ったので

前の通りにやりました」

上司「前にやった通りであなたはいいと思ったんだね。

ただ、仕事というのは、あなたがいいと思うかどうかでは

決まらないものだよ。

この場合、誰が良いと思うことが大事だと思う?」

 

それが、仕事を頼んだ発注者(上司や同僚)だったり、

その仕事の先にいるお客様かもしれませんが、

とにかく、当の本人以外に基準があるんだということを

わかってもらう必要があります。

正確な基準設定を本人ができないわけですから。

 

その上で、何ができるか?

 

「こうしようと思うのですが、いいでしょうか?」と

発注者に基準を聞くよう促してみるのも一つの手でしょう。

 

「やり方ではなく、仕事の着眼点を一緒に考え直してみる」

というのも時間のある人にはお勧めですね。

 

そして、ステップアップとして、

相手がもっとハッピーになる仕事の仕方を一緒に考えてみる。

 

そうやって、低い自己の基準で簡単に満足させないように

アプローチを続けていき、思考の習慣を変えていきます。

 

こうやってみると、人が持つあり方や習慣を変えるのは

とても根気がいることなんですよね。

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

安易に到達感を感じない人というのが、

やはり、伸びていく可能性を秘めていると

井上さんがおっしゃいました。

 

そして、よく伸びる人には、

「よくやった感」と「まだまだ感」が

バランスよく同居してるんだそうです。

 

「まだまだ」と常に感じながら、

一つステップを登りきった時には、

少しだけ自分を「よくやった」と認め、

「さぁ、まだまだこれからだ」と自分を鼓舞し、楽しんでいく。

 

井上さんがおっしゃるには「喜び」と「苦しみ」の

バランスのよさが大事なのだそうです。

いつも喜んでばかりでもいけないし、

苦しんでばかりでももいけない。

 

働く中でも、自分の喜怒哀楽のバランスと感情との付き合い方は、

やっぱり無視できないのだなぁと改めて思ったのでした。

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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